カラーイラスト世界の生活史13 大帆船に乗りこんで ピエール=アンリ・シュトレーター/ピエール・ブロシャール
2012.05.17 Thursday | by sanasen
フランス発行の大航海時代本ということで微妙にマニアックな要素が滲みでる。歴史を変えた海戦3つを挙げるうち、2つをフランスの戦略的勝利にもってくるセンスは、イギリス人どころか他の民族には発揮しえないであろう。それでも戦術的には2敗しているのだが……トラファルガーではなくアブキール湾を持ってきたのは、何故かな。
海の冒険者もフランス人が多めであるものの、著名なイギリス人は取り上げられているし、イギリスの発明品は正直にあげている。そこがフランス人のプライドなのかもしれない。「フランス人は金のために戦うと聞いているが、イギリス人は名誉のために戦うのだ」と言われたシェルクーフが「だれもがそれぞれ自分にない物のために戦うのだ」と返したのは秀逸だ。あとフンボルトの享年90歳がとても長生き。
カラーイラストのつく本編では造船に必要な木の本数や大砲の重量など、具体的な数字をたくさんあげて説明してくれているところが良かった。必ず人が入っているイラストレーションと合わせてリアルなイメージが育まれる。
歪が出ないよう両舷を等分に乾かすために造られる船の軸は正確に南北に合わせて置かれる、などついつい感心してしまう知識も満載で興味深かった。イギリス流に偏った海洋知識に異なる視点を効果もあり、オススメできる一冊だ。
関連書評(というか何というか…)
蒼海ガールズ! 白鳥士郎:美少女一杯の海洋冒険ライトノベル
カラーイラスト世界の生活史(13) 大帆船に乗りこんで
海の冒険者もフランス人が多めであるものの、著名なイギリス人は取り上げられているし、イギリスの発明品は正直にあげている。そこがフランス人のプライドなのかもしれない。「フランス人は金のために戦うと聞いているが、イギリス人は名誉のために戦うのだ」と言われたシェルクーフが「だれもがそれぞれ自分にない物のために戦うのだ」と返したのは秀逸だ。あとフンボルトの享年90歳がとても長生き。
カラーイラストのつく本編では造船に必要な木の本数や大砲の重量など、具体的な数字をたくさんあげて説明してくれているところが良かった。必ず人が入っているイラストレーションと合わせてリアルなイメージが育まれる。
歪が出ないよう両舷を等分に乾かすために造られる船の軸は正確に南北に合わせて置かれる、などついつい感心してしまう知識も満載で興味深かった。イギリス流に偏った海洋知識に異なる視点を効果もあり、オススメできる一冊だ。
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