ときめく薔薇図鑑 元木はるみ・文 大作晃一・写真

 イギリスにデヴィット・オースチンという薔薇の名作出者がいるらしい。本書で紹介されている新しい薔薇のかなりが、デヴィット・オースチン作で、彼以外の作った英国の薔薇が出てくると驚いてしまうほどだった。
 日本人の作った薔薇もけっこう紹介されている。しかも、同じ年代でも複数の作出者がいることがわかる。河本純子氏が2008年に作った薄紫色のガブリエルがすばらしい。
 今後は欧米や日本以外からも新しい薔薇が出てくるかもしれない。
 イランあたりは地味にポテンシャルが高そうだ。

 薔薇を使った料理の紹介があって、きれいなだけに留まらず、なかなか美味しそうだった。そこまでに香りのよい薔薇の説明を受けていたおかげだろう。
 育て方の説明は著者の流儀にしたがって、自然と無農薬のものになっていた。秋の液肥も化学肥料でないなら、無農薬有機栽培かもしれない。
 どうみても手間が掛かるし、薔薇の世話で一年が回っている様子。大変そうだけど、うらやましくなった。

関連書評
ときめく鉱物図鑑 宮脇律郎 山と渓谷社
ときめく化石図鑑 土屋香・文 土屋健・監修
ときめく縄文図鑑 譽田亜紀子・新津健 山と渓谷社

ときめく薔薇図鑑 ときめく図鑑
ときめく薔薇図鑑 ときめく図鑑
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紀国造家の実像をさぐる 岩橋千塚古墳群 丹野拓・米田文孝 遺跡を学ぶ126

 4つの古墳群のうち、少なくとも2つを築いた一族の末裔は現代に健在!本当に子孫を見守ってくれるご利益があったかもしれない古墳群の調査記録。
 盗掘や開発による破壊を受けてしまってはいるが、天王塚古墳の石室は荘厳でピラミッドの内部を想像させるところがある。
 実際に入り込むと圧迫感で恐怖を覚える人もいるかもしれない――それでも天井が日本で二番目に高いだけ、他の古墳よりはマシか?

 表紙になっている翼を広げて飛ぶ鷹と推測される埴輪がカワイイ。現代のゆるキャラにつながる丸みを有している。縄文時代のイノシシ人形などもかわいかったし、こういう好みは遙か昔からあったのかもしれない。
 ただし、材料の関係で自然とこういう表現になる面もあるだろう。

 戦後すぐは燃料不足のために山が激しい伐採を受けていて、遺跡調査がしやすい側面があったそうだ。生活が豊かになって山に緑が戻ると、調査が難しくなってくる。樹木の根による遺跡の破壊もあるはずで、なんとも皮肉な事実であった。

関連書評
古墳時代の南九州の雄〜西都原古墳群 東憲章
東国大豪族の威勢〜大室古墳群[群馬] 前原豊

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

紀国造家の実像をさぐる 岩橋千塚古墳群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」126)
紀国造家の実像をさぐる 岩橋千塚古墳群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」126)
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雪男伝説を追え! ナショナルジオグラフィックDVD

 追えん……もしも、見つけていればニュースになっていて、自分も知っているはずだからな。でも、ヒグマやホッキョクグマに近い奴の痕跡があったとのニュースは記憶にある。
 この映像資料ではゴリラに似た類人猿説を押していたので、いろいろな点で残念であった。

 けっきょくはヒマラヤのイエティと、アメリカ大陸のサスクワッチが似ていると考えて、両方の現地住民に話を聞いてみたところが新規性だった。
 ギガントピテクス説でアメリカ大陸まで進出してもらうのは無理がないか?そういえばアメリカ大陸まで行った人類はホモ・サピエンスだけだよなぁ。

 シェルパ族の人がイエティの足跡だと思って撮影した写真の正体も興味深かった。現地の人でも騙される現象をあっさり突き止めた博士もなかなか凄い。とんでも分野を研究しているように見えても、伊達に専門家をやっていないな。
 寺院からイエティの一部とされる物を盗んだ欧米人は末代まで呪われればいいのに。

関連書評
くらべてわかる哺乳類 小宮輝之・著 籔内正幸・絵

ナショナルジオグラフィックDVDレビュー記事一覧


DVD 雪男伝説を追え!
DVD 雪男伝説を追え!
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月刊ニュートン2018年9月号

世界の絶景ワイオタプ/チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
 ワイオタプはニュージーランドだろうと思ったら、ニュージーランドだった。なんとなくマオリ語っぽい?現象としてはイエローストーンに似ている。離れていても生息している微生物は似ていたりするのかなぁ。北半球と南半球では移動は難しいか?
 チヴィタ・ディ・バーニョレージョは日本だったら周囲の崖をコンクリートで覆って「もう削られません。大丈夫」って言いそう。実際崩れた時にどうするかは気になる。

化石を保存するタイムカプセル
 コンクリーションの中身が無いと思ったら、エチゼンクラゲが疑われる炭素量だった事例が興味深い。殻を持たない軟体動物の研究に少しでも情報提供できるかも。

火星が地球に大接近!
 最接近はすぎても毎日観察する人には逆行が楽しめる?ここまで火星探査衛星が充実してしまうと、望遠鏡で見ることよりも、そっちの方が価値が高いかもしれない。

イーロン・マスクの火星移住計画どのようにして人類を火星に送るのか?
 すでにロケットの試射に成功している点から戯言あつかいはできない。それでも日程は驚異的に思えてしまう。民間にここまでやられるとアメリカ政府もうかうかしていられないな。
 日本はフォボスへの挑戦で存在感を示している。はやぶさ2機の実績を活かしつつ火星に挑戦する道という感じである。

Newton(ニュートン) 2018年 09 月号 [雑誌]
Newton(ニュートン) 2018年 09 月号 [雑誌]
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0)

ポケット版 ショートカット・キー事典 松本美保

 2009年発行とちょっと古いがWindows、Word、Excel、IE、メール(Outlookのこと)のショートカットキーを集めた事典。すべてのショートカットを覚えれば、かなり作業速度が上昇するはずである。せめて一つでも二つでも使う癖をつけていって、スピードアップを図りたいところだった。
 すらすら読めて、そこそこ探しやすい。とりあえず一通り読んでから(こういうショートカットがあったはず)と探して実行、だんだんと覚えていく使い方が王道と思われる。
 年々操作性の悪くなるように感じられるExcelとWordだが、F12一発で名前をつけて保存ができることが分かってありがたかった。数式や元素記号を使うことがある自分としては上付き(Ctrl+Shift+;)、下付き(Ctrl+S hift+-)のショートカットも覚えておきたい。
 IEのショートカットについてはFirefoxやChromeと、どの程度共通しているかが気になった。

関連書評
統計処理に使うExcel活用法 相澤裕介

ポケット版 ショートカット・キー事典 (I・O BOOKS)
ポケット版 ショートカット・キー事典 (I・O BOOKS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦2 米豪交通路を遮断せよ! 高貫布士

 実際の太平洋戦争もこんな風に展開したらなー。夢のまた夢ながらついつい妄想してしまう。
 東サモアを占領した日本軍は、そこからアメリカの輸送船団を攻撃する。呂号潜水艦と陸軍空母が活躍する異色の展開に。1巻目よりも筆が乗っていて、そこそこ読みやすかった。
 尋常小学校から同期の偵察コンビのエピソードがなんか引っかかる。

 オーストラリアが白豪主義で日本に敵意を燃やしているところは執筆当時の情勢を反映しているのかな。さすがに単純すぎる気はした。
 昔の日本が今の中国になって、オーストラリアを刺激している気がしないでもない。

 戦争はハワイを落としてアメリカと講和の流れになっている。真珠湾奇襲がおこなわれず、アメリカが先に仕掛けてきた戦争なら史実よりは可能性があるかなぁ。

碧濤の海戦 2 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
碧濤の海戦 2 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦 米機動部隊、小笠原奇襲! 高貫布史

 ミッチャーひきいる空母三隻の機動部隊が日本の小笠原諸島を奇襲攻撃する歴史シミュレーション。それが開戦直後の奇襲というわけでもなく、ドゥーリットル隊の攻撃が小笠原空襲に置き換えられた感じである。ほかにも様々な変更点が物語の途中で明らかになる。
 正直、整理しきれない。ミッドウェーは日本が占領したのか、していないのか。アメリカに奪い返された可能性もなくはない。

 ドイツとイギリスの兵器が日本に流れ込んでいて、中国との戦争状態が避けられている点などは非常に大きい。
 誉エンジンはいつも通りの不調ながら、機種更新は比較的うまく進んでいて、零戦に金星エンジンを載せた零戦54型の配備が進んでいる。

 全体的にアメリカにとって戦いにくい条件になっているのだが、逆に考えると現実の日本が周囲に喧嘩を売りまくってアメリカにとって戦いやすい条件を整えてしまったことが見えてくる。
 作中で展開された基地航空隊と空母機動部隊を連携させての迎撃作戦は、太平洋戦争後半に日本が考えていたものに近そうだ。比較的安価な航空機の数勝負なら艦艇の数勝負よりもまだ資源の少ない日本に有利である。

碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0)

伝統工芸のきほん3〜木工と金工 理論社

 江戸指物と南部鉄器をそれぞれの代表にくわしく製造方法を説明し、他にも各地の伝統的な木工と金工が並べられている本。
 江戸指物の製造に使われる豆かんながカワイイ。面取りの重要性は木工でも変わらないのだな。ほぞを使って指し合わせるから「指物」ということも覚えておきたい。
 製造風景の写真からは、ほぞのピッチは「職人の中で規格化」されているように見えた。

 南部鉄器はぶつぶつの模様づくりに一日以上掛けている点にめまいがした。とてつもなく根気がいる作業である。これと瞬間的な集中力がいる鋳鉄の流し込み作業があるわけで、異なった集中力が要求される仕事だ。
 うるしとおはぐろを使った表面仕上げも興味深かった。場合によっては塗り直すこともあるのかなぁ。
 ひとつの南部鉄器の鉄瓶を作るのに7〜10日掛かるようで、値段もそれなりになることが想像できる。

 みんななんとか製造技術が生き残っていってほしいものだ。

関連書評
金・銀・銅の日本史 村上隆
ヴィジュアル史料日本職人史[]職人の誕生[古代・中世編] 遠藤元男

伝統工芸のきほん〈3〉木工と金工
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カテゴリ:架空戦記小説 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー 羽石相

 無料は甘美な響き。タダより高いものはないとも言って、機能的に不足なために遠回りの損をする場合もあるかもしれないけれど、結局はやりたいこと次第である。
 本書はマイクロソフトが提供しているWindowsムービーメーカーの使い方を懇切丁寧におしえて一応のことができるようにしてくれる本だ。無料でもその機能を使いこなすまでは行っていない気がする。

 ムービーメーカーは流石にマイクロソフト、直感的に操作できそうなUIになっている。パワーポイントにちょっと似ている部分もある。
 DVDに焼くために他の無料ソフトを紹介されたおかげで、ムービーメーカーのわかりやすさが際だった。あとはパソコン操作の基本的な知識の見直しになった。
 著者おすすめのディスククリーンアップで要領が確保できる時代は短いと思うけどな。DirectXをつかったパソコンのスペックチェックは付箋を貼ってやってみる!

 巻末の用語集も意味を知らずに使っている言葉が多くて意外と勉強になった。サムネイルが親指の爪が語源だったなんて、言われてみればその通りの単語なのに気づかなかったよ(いや、前にも驚いて忘れていただけの気がしてきた……)。

関連書評
MikuMikuDanceでPさんと呼ばれる本

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー (BASIC MASTER SERIES)
はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー (BASIC MASTER SERIES)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0)

信長軍の合戦史1560-1582 日本史史料研究会・監修 渡邊大門・編

 信長軍の合戦について11人の著者がそれぞれのテーマで解説する。長篠の合戦みたいに諸説入り乱れていることの紹介に終始している話もあれば、姉川の合戦みたいに織田軍が奇襲を受けたのだと自分の説を言い切っている話もある。
 著者によって歴史の語り方は様々であった。

 この分野の研究進展は著しいらしく、いつの間にか「常識」が古い説になってしまっている。岩村城に武田氏が配置した人物が秋山ではなかったらしいと書かれていて驚いた。
 信長公記に対しても信長を顕彰するための作為があると、批判的な読み解き方をする人がいて、前述の姉川の合戦は奇襲を受けているし、荒木村重は臆病ではなかったと再評価されている。
 興味深いがまた別の説が出てきて、その繰り返しになるかもしれない。

 中国戦線は織田軍の「ボロ」が結構でている印象で、やはり急速な戦線拡大が背景にあるんじゃないかと思った。あと、鳥取城の戦いで、羽衣石城を孤塁となりつつも守り続け、毛利軍の補給を遮断した南條元続の功績はもっと評価されるべき。

関連書評
信長軍の司令官 谷口克広

信長軍の合戦史
信長軍の合戦史
カテゴリ:架空戦記小説 | 00:19 | comments(0) | trackbacks(0)
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