ポケット版 ショートカット・キー事典 松本美保

 2009年発行とちょっと古いがWindows、Word、Excel、IE、メール(Outlookのこと)のショートカットキーを集めた事典。すべてのショートカットを覚えれば、かなり作業速度が上昇するはずである。せめて一つでも二つでも使う癖をつけていって、スピードアップを図りたいところだった。
 すらすら読めて、そこそこ探しやすい。とりあえず一通り読んでから(こういうショートカットがあったはず)と探して実行、だんだんと覚えていく使い方が王道と思われる。
 年々操作性の悪くなるように感じられるExcelとWordだが、F12一発で名前をつけて保存ができることが分かってありがたかった。数式や元素記号を使うことがある自分としては上付き(Ctrl+Shift+;)、下付き(Ctrl+S hift+-)のショートカットも覚えておきたい。
 IEのショートカットについてはFirefoxやChromeと、どの程度共通しているかが気になった。

関連書評
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ポケット版 ショートカット・キー事典 (I・O BOOKS)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0)

貝の図鑑&採集ガイド 池田等


 日本の海で見つかる271種の貝を紹介している写真図鑑。中には外来種の貝も含まれている。
 図鑑の解説には「近年激減している」が頻出している。昔より環境汚染が減ったはずなのに、生態系への悪影響にはブレーキが掛かっていない。そんな理由を調べるためにもアマチュアによる稠密な生態調査がおこなわれることに期待したい――決して貝を採りすぎて絶滅に拍車をかけることがないように。
 ある程度、水深が深くなると底曳網や底刺網をあつかう漁師の領分になるらしい。レアな貝に詳しい人は副収入にしているのかなぁ。

 図鑑の前にあった貝のトリビアも興味深かった。
 非常に高価な貝が再発見される約束の場所はフィリピン。日本とは黒潮でつながっている?しかし、マニアはいつかどこかで大量に発見される可能性よりも、今後二度と発見されない可能性を考えて、大枚をはたく。
 鉱物コレクターに通じるところがある。

関連書評
ニッポン貝人列伝〜時代をつくった貝コレクション 石本君代・奥谷喬司
日本の動物はいつどこからきたのか〜動物地理学の挑戦

見て、さわって、不思議を学ぶ! 貝の図鑑&採集ガイド
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カテゴリ:架空戦記小説 | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦2 米豪交通路を遮断せよ! 高貫布士

 実際の太平洋戦争もこんな風に展開したらなー。夢のまた夢ながらついつい妄想してしまう。
 東サモアを占領した日本軍は、そこからアメリカの輸送船団を攻撃する。呂号潜水艦と陸軍空母が活躍する異色の展開に。1巻目よりも筆が乗っていて、そこそこ読みやすかった。
 尋常小学校から同期の偵察コンビのエピソードがなんか引っかかる。

 オーストラリアが白豪主義で日本に敵意を燃やしているところは執筆当時の情勢を反映しているのかな。さすがに単純すぎる気はした。
 昔の日本が今の中国になって、オーストラリアを刺激している気がしないでもない。

 戦争はハワイを落としてアメリカと講和の流れになっている。真珠湾奇襲がおこなわれず、アメリカが先に仕掛けてきた戦争なら史実よりは可能性があるかなぁ。

碧濤の海戦 2 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0)

碧濤の海戦 米機動部隊、小笠原奇襲! 高貫布史

 ミッチャーひきいる空母三隻の機動部隊が日本の小笠原諸島を奇襲攻撃する歴史シミュレーション。それが開戦直後の奇襲というわけでもなく、ドゥーリットル隊の攻撃が小笠原空襲に置き換えられた感じである。ほかにも様々な変更点が物語の途中で明らかになる。
 正直、整理しきれない。ミッドウェーは日本が占領したのか、していないのか。アメリカに奪い返された可能性もなくはない。

 ドイツとイギリスの兵器が日本に流れ込んでいて、中国との戦争状態が避けられている点などは非常に大きい。
 誉エンジンはいつも通りの不調ながら、機種更新は比較的うまく進んでいて、零戦に金星エンジンを載せた零戦54型の配備が進んでいる。

 全体的にアメリカにとって戦いにくい条件になっているのだが、逆に考えると現実の日本が周囲に喧嘩を売りまくってアメリカにとって戦いやすい条件を整えてしまったことが見えてくる。
 作中で展開された基地航空隊と空母機動部隊を連携させての迎撃作戦は、太平洋戦争後半に日本が考えていたものに近そうだ。比較的安価な航空機の数勝負なら艦艇の数勝負よりもまだ資源の少ない日本に有利である。

碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
碧濤の海戦 (ジョイ・ノベルス・シミュレーション)
カテゴリ:架空戦記小説 | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0)

ビジュアルでわかる地球と人類の46億年史 土屋健・宮崎正勝

 地学と歴史が一冊の本になった変わった構成の一冊。
 接続部分はなかなか自然な感じに出来ている。しかし、歴史と地理をもっと繋げてほしかった。後を引き継ぐ歴史側が一方的に連携の負担をうけもつことになりがちなので大変だなぁ。
 さかのぼり系歴史本で、歴史と地学を連結させたら、かなりおもしろいものが出来るかもしれない。

 内容については地学はどんどん情報が更新されているのに、歴史は劇的な変化は難しいことが分かる。
 そういう意味で古い地学の方が新鮮である。
 歴史も具体的な数字をあげてくれていたりして、興味を引かれる部分はあった。
 やはり世界史だと日本の出番はどうしても限定的になってしまう。それこそ喜界島の破局噴火を絡めてフックを強めることはできないものか。

関連書評
生命史図譜 土屋健 群馬県立自然史博物館 監修
古第三紀・新第三紀・第四紀の生物・下 土屋健

地球と人類の46億年史
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カテゴリ:架空戦記小説 | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0)

地球情報地図50〜自然環境から国際情勢まで アラステア・ボネット

 山崎正浩 訳。
 非常に範囲の広いテーマでまとめられた世界地図50枚が展開される地図の本。たった一枚にまとめられている情報の背景には非常に大規模で入念な活動が展開されたことも意識したい。
 情報地図の一枚一枚が非常に多くの情報を与えてくれる。誤読もありえるが、可能性は無限である。

 世界地図であるから同じ指標で、世界中の国々を比較することができる。そのため、著者が指摘するごとく、アフリカ大陸南部の国がそれなりに安定していることが見えてくる。
 病気に対応する経済力さえ備われば、彼らは浮上して来れるはずだ。長期的な投資先として有望かもしれない。

 有毒動物や両生類の種類など、様々な視点から各地の自然の豊かさが見えてくる地図もあった。ロシアみたいに国土の広さで種類を増やしていたり、フランスみたいに南米の領土も統計にふくまれている場合もあるので、一概には判断できないが、やはり興味深い。
 著者がアジアを「世界の工場」として注目している点も興味深かった。自分の意識はなかなか変われていないが現実は劇的に変化している。それが地図を通してみえてくる。
 本書の力を借りて、少しでも思いこみを修正し、より正確な未来を見通せるようになりたい。


 あと、世界に二人しかいないメキシコ先住民の「アヤパネコ語」話者同士の仲が悪くて、一緒に会話するのを嫌がることがあるとのエピソードが笑っちゃいけないのに笑ってしまった。まじめに考えると、本人たちに限度を超えた苦痛を与えてまで少数言語を生き残らせるべきなのか、人権的な問題になってくる。
 話者が少なくなるほど、その個性によって言語の生き残りが左右されかねないのだなぁ。変質のリスクもまた高くなる(それを考えると仲が悪い場合にも長所がある?間違った言葉遣いは指摘されるので)。

関連書評
地図で見るラテンアメリカハンドブック 原書房
アラブ・イスラエル紛争地図 マーティン・ギルバート 小林和香子・監訳

地球情報地図50: 自然環境から国際情勢まで
地球情報地図50: 自然環境から国際情勢まで
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0)

世界の絶景 ハワイ ナショナルジオグラフィックDVD

 ハワイにイエローストーン、グランドキャニオン……世界の絶景と銘打ちながらアメリカ合衆国の絶景しか紹介する気がないんじゃあるまいな?
 それができるほどアメリカが広大な国で、中でも北西ハワイ諸島は周囲から隔絶された特殊な土地柄ではあった。タイトルはわかりやすく「ハワイ」となっているけれど、その西の端は日本人にも有名なミッドウェー環礁である。クレ環礁というのもミッドウェーの近くにあるらしい。
 第二次世界大戦オタクには知られているはずの「フレンチフリゲート環礁」は「フレンチフリゲート瀬」と呼ばれていた。おそらく環礁の形をなしていないから?

 さすがに太平洋の暖かい海は美しく、生命も多様だったのだが、モンクアザラシの雄が集団で雌を襲い、雌の命を危険に晒すこともあると知っておののいた。
 さすがは海生ほ乳類。私の評価はそのような形で落ち着いた。現場をおさえてしまったときのモンクアザラシを保護する側の気分は想像しにくい……。擬人化して考えすぎか。

 岩場に取り付いての生物サンプルの採集と素手によるイタチザメの捕獲は「決して真似しないでください」のテロップがつきそうな危険行為だった。イタチザメが飛び立つのに失敗したアホウドリの雛を食べちゃうシーンをみると、よけいに怖くなる。
 アメリカの海洋科学者たちもよくやるなぁ……冒険家の末裔だけのことはある。

関連書評
世界の絶景 イエローストーン ナショナルジオグラフィック
世界の絶景 グランド・キャニオン ナショナルジオグラフィック

DVD 世界の絶景
DVD 世界の絶景
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0)

伝統工芸のきほん3〜木工と金工 理論社

 江戸指物と南部鉄器をそれぞれの代表にくわしく製造方法を説明し、他にも各地の伝統的な木工と金工が並べられている本。
 江戸指物の製造に使われる豆かんながカワイイ。面取りの重要性は木工でも変わらないのだな。ほぞを使って指し合わせるから「指物」ということも覚えておきたい。
 製造風景の写真からは、ほぞのピッチは「職人の中で規格化」されているように見えた。

 南部鉄器はぶつぶつの模様づくりに一日以上掛けている点にめまいがした。とてつもなく根気がいる作業である。これと瞬間的な集中力がいる鋳鉄の流し込み作業があるわけで、異なった集中力が要求される仕事だ。
 うるしとおはぐろを使った表面仕上げも興味深かった。場合によっては塗り直すこともあるのかなぁ。
 ひとつの南部鉄器の鉄瓶を作るのに7〜10日掛かるようで、値段もそれなりになることが想像できる。

 みんななんとか製造技術が生き残っていってほしいものだ。

関連書評
金・銀・銅の日本史 村上隆
ヴィジュアル史料日本職人史[]職人の誕生[古代・中世編] 遠藤元男

伝統工芸のきほん〈3〉木工と金工
伝統工芸のきほん〈3〉木工と金工
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー 羽石相

 無料は甘美な響き。タダより高いものはないとも言って、機能的に不足なために遠回りの損をする場合もあるかもしれないけれど、結局はやりたいこと次第である。
 本書はマイクロソフトが提供しているWindowsムービーメーカーの使い方を懇切丁寧におしえて一応のことができるようにしてくれる本だ。無料でもその機能を使いこなすまでは行っていない気がする。

 ムービーメーカーは流石にマイクロソフト、直感的に操作できそうなUIになっている。パワーポイントにちょっと似ている部分もある。
 DVDに焼くために他の無料ソフトを紹介されたおかげで、ムービーメーカーのわかりやすさが際だった。あとはパソコン操作の基本的な知識の見直しになった。
 著者おすすめのディスククリーンアップで要領が確保できる時代は短いと思うけどな。DirectXをつかったパソコンのスペックチェックは付箋を貼ってやってみる!

 巻末の用語集も意味を知らずに使っている言葉が多くて意外と勉強になった。サムネイルが親指の爪が語源だったなんて、言われてみればその通りの単語なのに気づかなかったよ(いや、前にも驚いて忘れていただけの気がしてきた……)。

関連書評
MikuMikuDanceでPさんと呼ばれる本

はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー (BASIC MASTER SERIES)
はじめての無料でできるWindowsムービーメーカー (BASIC MASTER SERIES)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0)

信長軍の合戦史1560-1582 日本史史料研究会・監修 渡邊大門・編

 信長軍の合戦について11人の著者がそれぞれのテーマで解説する。長篠の合戦みたいに諸説入り乱れていることの紹介に終始している話もあれば、姉川の合戦みたいに織田軍が奇襲を受けたのだと自分の説を言い切っている話もある。
 著者によって歴史の語り方は様々であった。

 この分野の研究進展は著しいらしく、いつの間にか「常識」が古い説になってしまっている。岩村城に武田氏が配置した人物が秋山ではなかったらしいと書かれていて驚いた。
 信長公記に対しても信長を顕彰するための作為があると、批判的な読み解き方をする人がいて、前述の姉川の合戦は奇襲を受けているし、荒木村重は臆病ではなかったと再評価されている。
 興味深いがまた別の説が出てきて、その繰り返しになるかもしれない。

 中国戦線は織田軍の「ボロ」が結構でている印象で、やはり急速な戦線拡大が背景にあるんじゃないかと思った。あと、鳥取城の戦いで、羽衣石城を孤塁となりつつも守り続け、毛利軍の補給を遮断した南條元続の功績はもっと評価されるべき。

関連書評
信長軍の司令官 谷口克広

信長軍の合戦史
信長軍の合戦史
カテゴリ:架空戦記小説 | 00:19 | comments(0) | trackbacks(0)
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