絶景!さくら鉄道

 桜の花と鉄道をテーマにした写真集。北海道から沖縄まで品種はちがえど、桜をレンズにおさめて写真を撮っている。
 いくら咲く時期がズレると言っても、これだけ多くの写真を撮るのは大変だったに違いない。最初は一人で撮影したと思いこんでいたが、さすがに複数人での撮影だった。
 それでも地域的には偏りがみられるので、短期間で撮れたものではないだろう。一枚一枚のロケーションへの苦労を想像する。それが一番楽しかった可能性もある。

 直射日光を必要とする桜は川岸に植えられていることが多く、川岸で撮影するなら舟も一緒に写したいというわけで、立体交差の瞬間を撮った写真が何枚かあった。
 1日中はりついていたんだろうな……。

 巻末解説で1928年製造のデハ101形という古豪が群馬県でまだ走っていることを知った。100年も射程圏内だ!

絶景! さくら鉄道
絶景! さくら鉄道
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しくみがわかる!ひみつがわかる!クロスセクション図鑑 スピード

 スピードをウリにしたマシンのクロスセクション図鑑。子供にとっては憧れの対象だが、機械工学的視点に立つと狂気を感じることもある。とりあえず燃費の点では悪夢のものが多い。ティークリッパーだけが逆をいっている。

 テンペストVの燃料タンク配置で、コクピットとエンジンの間に追加した奴は問題にならなかったのかなぁ。
 まるでV-1ロケット迎撃専用機みたいに描かれているから、その任務ではあまり問題なかったと思うが。主翼したの追加燃料タンクも描写されているのに翼中のメイン燃料タンクには説明の矢印が飛んでいなかった。

 パワーボートはほとんど空気中を走る「プレイニング」の状態にあるというが、プロペラはあくまでも水を蹴って推進する構造にみえる。「波浪貫通型プロペラ」とも書かれているから波を貫いた時だけ推進するのかな?
 ちょっと引っかかるが、そこから興味を育てて調べるべきなのだろうな。

スピード―しくみがわかる!ひみつがわかる! (クロスセクション図鑑)
スピード―しくみがわかる!ひみつがわかる! (クロスセクション図鑑)
カテゴリ:写真・イラスト集 | 21:43 | comments(0) | -

世界のモザイク パイ・インターナショナル

 世界のモザイク建築物の写真集。
 宗教施設にかける人々の情熱が結実している。日本のモザイク業界も歴史的に仏教と結びつくことができていれば――敷瓦という希有な需要を確保してきたのは仏教だったな。残念ながら、それ以上の発展はなかったが。

 幾何学模様を重視するイスラム教建築物はとくにモザイクとの相性がよくて、モザイクの数学的なところが当てはまっている。
 モチーフにされる植物の成長も数学的な現象なのであてはまるというのは強引かもしれない。

 近代のモザイク建築・壁画もそれぞれの国柄や遊び心が感じられて興味深かった。スペインのグエル公園は日本の建築家がつくったフェニックスタイルの壁画を彷彿とさせるなぁ。

カテゴリ:写真・イラスト集 | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0)

足の下のステキな床

 日本全国で採集されたステキな床の写真集。
 つま先と一緒に撮影することで床であることを分かりやすくしている。そもそも使用感から床であることが分かる写真も多い。傷の付き方はやはり、壁とは異なっている。

 一般的な「タイル」だけじゃなくて、クッションフロアなどビニル系素材の床も撮影されている。
 20世紀後半の床が多いのは著者の趣味もあるだろうが、最近の建築物のシンプル志向の関係もあるかもしれない。店長たちの自分の趣味をまっすぐ露出できている様子が尊い……床を褒めることがお店でのイイ話題になると知ることができたのも良かったかもしれない。

足の下のステキな床
足の下のステキな床
カテゴリ:写真・イラスト集 | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0)

シマエナガちゃんの日々 ぼくはここにいるよ

 人気の小鳥、シマエナガの詩付き写真集。
 メンタルが弱っている状態だと、このくらいの詩でもダメージを受ける……単純にかわいさだけでゴリ押しせずに、生き物としての感情移入をさせる内容ではあった。
 木の枝に止まっている丸っこい姿の写真ばかりみるので、飛んでいる姿は新鮮だ。

 翼はやっぱり鳥らしくて、なかなかカッコいい。
 最後に簡単なシマエナガの説明がある。留鳥なので夏でもいる事実(見つかりにくいが)。体重約8gは本当に小さいなぁ。

シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ - (ワニプラス)
シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ - (ワニプラス)
カテゴリ:写真・イラスト集 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0)

世界のかわいい家 パイ インターナショナル

 パステルカラーの家が多すぎる!日本だとラブホテルに制圧されてしまった色遣いである、非常に残念なことに。
 土地としてはヨーロッパが圧倒的に多く、オーストラリアには出番がなかった。南米もラテン系だし、北アメリカのもヨーロッパの流れを汲む建築ばかり。
 価値観が支配されている気がしてしまう……和風建築のかわいい家があるとしたら、どんな家になるのであろうか。「渋い」に引っ張られる?

 写真と土地だけで説明文はないのだが、2回だけ挿入されていたコラムは例外だ。
 わりと興味深いことが書いてあって読み応えがあった。ずっとあの調子でも疲れるし、いい箸休めだった。

世界のかわいい家
世界のかわいい家
カテゴリ:写真・イラスト集 | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0)

鉄道車両 陸送 菅野照晃

 深夜、自動車が通行する道路をトレーラーに積まれた鉄道車両が横切っていく。どこか幻想的な雰囲気すらある非日常的な風景の写真をあつめた写真集。

 撮り鉄の世界には、こんな分野もあるのかと驚いてしまった。
 追跡時のマナーを守るよう著者は注意喚起している。最悪の場合、妨害を避けるため、すべての車両が養生される結果になってしまいかねない。

 そもそも養生されずに出荷されることに驚いた。昔からの慣例と、そもそも屋外で使用する設備であることが関係していそうだ。
 それでも擦りそうなところは養生したくなってしまうものだが、養生の分だけクリアランスが減ることの方が問題なのかもしれない。

 著者を感嘆させる陸送に従事しているプロたちの技は写真じゃなくてリアルタイムで確認してみたいものである。

鉄道車両 陸送
鉄道車両 陸送
カテゴリ:写真・イラスト集 | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0)

極夜 中村征夫

 グリーンランド北部。北極近くのエスキモー(本書内の表記)のシオラパルクでの暮らしを撮影したドキュメンタリー写真集のリマスター版。
 貴重な資料的価値を感じる。
 ここに住んでいる大島さんは他の手記でも名前があがる人だ。人口50人に日本人がいるんだから凄い確率である。お子さんもいる。

 犬と人の厳しい関係も、現地の生活環境を物語っている。実状を知らずに一方的な批判をするのは避けたいものだ。調教術の提案はありだと思ったが。
 罠にかかるウサギもよく生息しているものだと感心してしまうのだった。そういえばウサギは冬眠しないのか。

 発酵食品キビヤは本当に強烈そうだな……。

極夜
極夜
カテゴリ:写真・イラスト集 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0)

世界の戦争廃墟図鑑――平和のための歴史遺産 マイケル・ケリガン

 岡本千晶・訳。
 第二次世界大戦のみ。先の戦争の痕跡を世界各地でもとめた写真集。インドやサハラ以南のアフリカは欠落している。中東そして何よりもロシアが足りない。いろいろ差し障りがあって撮影できなかったのだろうか?
 北の果てスヴァーバル諸島にまで足を延ばした行動力は凄い。
 説明の文章は短いのに難しく言い過ぎてわかりにくいことがあった。6インチ砲のことを機関砲と書いたこと以外は間違いに気づかなかった。

 戦車障害物の写真が比較的多いのはコンクリートによる耐久性の関係かな?
 苔むしたコンクリートや樹木に覆われた砲台の写真はやはり雰囲気があった。夏草や兵どもが夢のあと……

 落書きが目立つことには、これを書いた連中はここであったことを少しでも知っているのかと空しい気持ちになった。

[フォトミュージアム]世界の戦争廃墟図鑑:平和のための歴史遺産
[フォトミュージアム]世界の戦争廃墟図鑑:平和のための歴史遺産
カテゴリ:写真・イラスト集 | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0)

にっぽんのスズメと野鳥仲間〜身近な「お散歩鳥観察」 中野さとる

 中野さとる氏が撮影地に選んでいる名古屋近くの「ある公園」が気になって気になって気になって……だが、そっとしておくべき。それよりも自分にとっての「野鳥観察聖地」を探すべきであろう。
 そのヒントを本書は与えてくれている。

 スズメの周りの野鳥に視野を広げた本書では、身近な野鳥について知識を得ることができる。
 野鳥の英名の由来についても触れることが多くて、学名とは違う新鮮さがあった。イギリスにいない鳥なのか、安直な名前が多いのだが。

 日本ではありきたりなヒヨドリが、日本以外の地域ではめずらしく海外の野鳥ファンにとって日本に来たら観たい鳥になっているのが面白かった。
 いろいろな分野でありそうな話である。

にっぽんのスズメと野鳥仲間
にっぽんのスズメと野鳥仲間
カテゴリ:写真・イラスト集 | 08:27 | comments(0) | trackbacks(0)
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