鳥類の祖先ベロキラプトル ダイナソー・プラネット

 ディスカバリーチャンネル
 鳥の祖先と言っているが、始祖鳥はジュラ紀には誕生しているので、直系の祖先ではないはずのベロキラプトルを描いたドキュメンタリー風の映像作品。
 雌のベロキラプトル「ホワイトチップ」の視点から、当時のゴビ砂漠における弱肉強食やベロキラプトルの群の様子を眺めることが出来る。
 オチはやっぱりベロキラプトルとプロトケラトプスの有名な化石につながっていた。あいつら作品のなかで、どれだけの役を割り振られてきたのかな……真実はひとつのはずだけど、さすがに情報が少なすぎて完全に明らかにされる未来は予想できない。

 かつてのリーダーが卵泥棒に落ちぶれているシーン、さらにベロキラプトルの群がかつてのリーダーを見捨てるシーンなど、なかなかきついものを感じた。
 拾う神あれば捨てる神ありかな。ホワイトチップはやたらと運のいい恐竜だった。まるで周囲の雄から運を吸い取っているみたいだ……いや、雌も吸い取られているなぁ。
 ベロキラプトル界の駆逐艦雪風っぽい。

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カラーでよみがえる第一次世界大戦1〜人間性の喪失 NHK

 昔のフィルムがカラーに着色されてよみがえる。画質はきびしいが戦死した人々がさらに身近に感じられて、戦争の恐ろしさが伝わってくる。
 しかし、内容を観た後ではタイトルに「よみがえるな。眠っていてくれ」とぼやきたくなる。それくらい恐ろしい。
 たとえばイギリス兵11万人のうち、9万人が死傷したとの記録も紹介されていた。

 主人公的な人物に若き日のアドルフ・ヒトラーと、バーナード・モントゴメリーがあげられている。
 二人が戦場でえた教訓は対照的で、ヒトラーは人間性を喪失してスターリンの名言風にいえば「統計上の数字」としか考えなくなったのに、モントゴメリーは階級の違う兵士にも絆を覚えて人命を大事にするようになったという。
 マーケットガーデン作戦は……成功していれば戦争が早く終わって、人命を救えたと言えないこともないか?
 まぁ、人間性を喪失した方が多かったことは、第二次世界大戦に戦略爆撃や原爆投下のあったことから想像できてしまう。ヒトラー伍長の自慢話が嘘八百で実際は伝令におさまっていて前線には四日しか出ていなかったことには驚いた。

第一次世界大戦の歴史大図鑑 H・P・ウィルモット
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トナカイの大移動 ディスカバリーチャンネル

 本編ではすべてカリブー呼び。アラスカにおけるカリブーの季節的な大移動をえがく動物ドキュメンタリー。敵はオオカミとグリズリー。でも、グリズリーによる狩りが成功したシーンはなく、印象的にはオオカミの脅威度が高い。
 なによりも半分とけた川の渡河が大変である。見ているだけでも寒くなる。氷に乗って流されていたら道を失うし、上陸地点を見つけられず水中にずっといても死ぬ。
 やはり野生動物は過酷な環境に生きている。

 でも、いちばん嫌だったのは夏に襲いかかってくる蚊や蠅かもしれない。角が皮に包まれたままなので、そこから血をすわれまくるのは盲点だった。
 撮影班も蚊に襲われて悲惨な目にあったのだろうな……途中で出てきたイヌプラエットのハンターも蚊には苦しんでいるのか。寒くなってきた移動中を狙うから比較的マシなのか。
 先住民といえども狩りの道具が近代化されてしまえば、狩れるだけ狩ってカリブーを危機的状況に追い込んでしまう。規制によって頭数が回復したのは教訓的である。

ディスカバリーチャンネル トナカイの大移動 [DVD]
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失われた巨人の足跡 ディスカバリーチャンネル

 52分が長かった……ディスカバリームー。あるいはディスバカリーチャンネル。
 こういうオカルトもあつかうチャンネルであることを知りたくなかった。もっと科学的な視点から検証してくれるものだとばかり思っていたのに、論理を飛躍させる「専門家」ばかり。
 みんな著書を出していて説明に使われている点が興味深い。つまり箔付けになっているわけだ。
 単純に背の高い遺伝子をもった人と、宇宙人説がまとめきれないまま、話が進行したのも混乱を深めた。ともかくちゃんとした人骨化石を提出しろと言いたい。
 下記は何かのネタにメモっておいた。

 ブリテン島に先住していた巨人は「アルビオン」といい、一人だけ残されたのが「ゴグマゴグ」。コリネウスとのレスリング対決は、ギルガメシュ叙事詩のギルガメシュ対エンキドゥを連想させた。結末はあんなに微笑ましいものではなかったけれど。

 シュメール人は「アヌンナキ(アヌンナギ?)」という「惑星ニビル」から来た人に文明を教えてもらったとしている。アヌンナキが巨人ではなく、人とアヌンナキの混血が巨人とされている。

 身長230cm同士の夫婦から生まれた子供が最初から体重11kgあったのは気になった。その子の成長が特に。背の高い人同士が結婚を繰り返していったら、何cmくらいまで平均身長を伸ばせるのかなぁ。
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恐竜の大陸〜アジア ディスカバリーチャンネル

 放送時のタイトルは「恐竜の時代:中国での発見」とのことで、中国とモンゴルにおける恐竜研究を伝えている映像作品だった。近年になって話題沸騰しているミャンマーにおける琥珀からの恐竜化石発見は取り上げられていない。
 意外と活躍している日本の恐竜化石にも出番はないが、日中合同調査隊がアーケオラケトプスの発見に協力している。

 出てくる恐竜の種類がとても多くて、有名なティラノサウルスやトリケラトプスにつながる恐竜もいる。タルボサウルスがティラノサウルス直系の先祖あつかいされていることには、いささか不安を覚えた。
 いくつもの説が覆されてきた分野だから慎重になってしまう。

 太古のポンペイと呼ばれる北票(ペイビャオ)の化石は笑ってしまうほど保存状態がよくて、今は保護区にされて発掘が行われているとの説明には胸をなで下ろした。
 別の場所だがテリジノサウルス類のアラシャサウルスは太古のカモノハシみたいな恐竜だ。ティラノサウルスと同じくラプトル類から進化したとのことで、本当に大きな成功をおさめたグループであったことが分かる。

 調査隊のフィリップ・カリー氏が二度もCGの恐竜(ヴェロキラプトル)に襲われていたのだが、撮影班は何か恨みでもあるのか?

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猛獣大決戦2〜ジャガーVSアナコンダ ディスカバリーチャンネル

 猛獣を機械とコンピューターグラフィックスで再現して、戦闘力を求め、戦った場合の優劣をつけようとする変な番組。
 猫科動物の研究者と爬虫類の研究者が自分の研究している動物の方が強いと火花を散らしている。まぁ、プロレスだろうけれど、ずっとやっているのでストレスを感じてきた。
 アナコンダの模型が見事に標的のナスを噛んだときは猫科動物の研究者も大喜びだったし、基本的にはああいうノリでいいのにな。アナコンダの締め付け攻撃に関してはドラム缶をつぶすのを失敗しただけで改善せずに実験終了になっていて消化不良に感じた。
 ジャガーの噛み付きみたいにもっと柔らかいものから始めろよ……。

 どちらも攻撃力の話が主体であって、実際に勝敗をわけた「索敵能力」と「接近能力」が深く検証されていない点が不満であった。研究者たちも内心ではわかっていただろうに、視聴者向けに関心をあつめやすい武器中心の話になっている。

 結果は戦闘機の戦いと同じで、先に相手をみつけて奇襲した方が勝った。いちおう反撃の見せ場をつくっていたけれど、現実にはあの展開ならそのままノックアウトだろう。

ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round2 ジャガーvsアナコンダ [DVD]
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歴史秘話ヒストリア 戦国武将編2〜伊達政宗 NHK

 伊達政宗が非常に計算高い人物にみえる……一面ではあるにしても、すべてを計算だと見てしまっていいのかな?江戸幕府の警戒を解くための遊興三昧が伊達家の財政にダメージを与えてしまっていたら、元も子もないと思う。
 百戦錬磨の家康ともあろうものが伊達政宗のポーズに気がつかなかったとは思えず、そういうポーズそのものを喜んでいたと解釈した。家光あたりは素直に感心していそうだ。死亡時の御三家に次ぐという扱いの良さは家光本人との仲の良さも影響しているはず。

 中国にいた武将「李克用」が独眼竜の先駆者だとの説は興味深い。黒づくめの鎧まで真似しているのだから心の支えだったのだろうな。
 病気の後遺症で母親に受け入れられなかった自己肯定感の低さと政宗の戦いに思いを馳せた。そんな母親でも戦に割って入られれば言うことを聞いたんだ。
 そして、教師になる僧を紹介してくれた父親は敵ごと銃殺したんだ……。

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ビジュアル戦国英雄伝5〜伊達政宗・真田幸村 河合敦

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CGで蘇る王家の谷 ディスカバリーチャンネル

 古代エジプトのフェラオたちが埋葬された王家の谷をCGで描いて墓の立体的な関係をわかる形にしているドキュメンタリー。このデータがあれば墓堀たちも苦労せずに掘る方向を決められたのに……盗掘する連中に知られていなかっただけマシか。
 ひとつひとつの墓の建設に時間が掛かって、全てを引き継ぐことなど不可能だったんだな。三次元的な位置関係を正確に記録すること自体が難しい。
 でも、個別にみたときの部屋の許容誤差である2mmは守っていたと言うから職人の技術には驚きである。ファラオが死ぬと喜んでいただけのことはある。
 それが落書きとして記録に残っているあたり、結構言論的に自由な社会だったのかなぁ。

 王家の谷に挑んだ発掘者たちでは、怪力芸人から考古学者になったベルツォーニと、ツタンカーメンの墓を掘り当てたカーターが紹介されている。
 ベルツォーニが無法の時代に見つけたせいでエジプトの財宝が散逸することに……18〜19世紀はヨーロッパの恥だ。
 カーターの学術的にまじめな写真での記録ぶりが好対照を示していた。KV5みたいな新発見がまだ眠っているといいなぁ。しかし、KV5の膨大な部屋数は言っても財宝は言わないあたり、盗掘者に先を越されてしまったんだな……。

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「もしも?」の図鑑 ピラミッドの建て方 中川武・監修
ファラオの秘宝 ナショナルジオグラフィック傑作写真集

ディスカバリーチャンネル CGで甦る王家の谷 [DVD]
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司馬遼太郎と城を歩く2〜弘前城・名古屋城・高知城・彦根城

 天守生き残り組を中心にした2巻。名古屋城も第二次世界大戦さえ切り抜けられれば……本丸御殿の復元について取り上げられていたが、いまは復元が終了していて、天守の木造復元が話題になっている。財政的に無理があると思うけどなぁ。

 弘前城は「ひろまえ」じゃなくて「ひろさき」だから注意が必要だ。高知城が河中城だったが、水害を受けまくっていたので高知城に改名したことも名前のついでとして覚えておきたい。

 弘前城が建てられた当時の青森には「かき揚げの城」ばかりで近代的な城はなかったと説明しておきながら、その後に周囲から城の設備をかき集めたと説明していることが矛盾して感じられた。
 いろいろ奪われたから周囲の城が貧相になってしまったことで弘前城が目立ったという事ではないのかな。
 弘前城の南にあるシゲモリの丘が目障りなので、寺を集めて防御施設にしたところは、さすがに政権から遠く離れているおかげでやりたい放題している印象がある。
 櫓を改装した代用天守は正面だけを飾ったびんぼっちゃま状態……。

 彦根城について井伊直政のことが多く語られていた。井伊直孝が重要だと思うのだが――司馬遼太郎が訪れた当時とは、ひこにゃんの存在によって大きく隔てられているとかいないとか。

司馬遼太郎と城を歩く 第2巻 [DVD]
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司馬遼太郎と城を歩く1〜大阪城・小田原城・備中松山城・熊本城

 巨大城郭がそろっている中、備中松山城だけ浮いている。だが、天守が現在まで残っているのは備中松山城だけという面白いチョイスの城巡りを司馬遼太郎の文章朗読と一緒に楽しめる。
 やっぱり司馬遼太郎は文章が巧い。大阪城の落城描写には素直に舌を巻いた。現在も残っている構造物を観てきたように語る延長で、歴史上に起こったことも観てきたように語っている。

 大阪城(パッケージからこの表記である)を説明するところで真田信繁こと幸村とまるで正反対の解説をしていたのは(NHKはそれでいいのか)と思ってしまった。
 あと、朗読される「ソンキ」を損気と勘違いしてしまって尊貴の意味だと気づくのに遅れた。

 備中松山城については、本丸までは麓から山道を1500m。歩いて1時間という具体的な情報が述べられて、藩主は麓の屋敷から人生で数回しか本丸に登らなかったとの歴史を補強している。まぁ、参勤交代で江戸にいなくちゃいけない時間も長いからなぁ。
 せっかくなのだから自分の城下町を見下ろして、領民の生活に想いを馳せてほしいところではあるが。

司馬遼太郎と城を歩く 第1巻 [DVD]
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