赤道 生命の環 東南アジア〜巨木の帝国 NHKエンタープライズ

 東南アジアの熱帯雨林に生きる生命の興味深い戦略の数々が紹介される。
「フタバガキ」はまるで熱帯雨林の動かない王者である。その割に熱帯雨林の生物として知名度が低いことを惜しく思った。ここで覚えてやりたい。

 スリランカの種ではあるが、動きはのろいが獲物に気づかれないホソロリスの狩りが職人みたいで印象的だった。
 虫をバリバリ食っている様子はけっこうグロテスク……タンパク質はたくさん取れていそうだ。

 ホソロリスに比べて謎多き種であるヒヨケザルは愛しやすい。昼はひたすら気配を消して待機。夜になったら木から木へと飛び移って木の葉を食べる。フタバガキの樹液も舐める。
 子連れで空まで飛んでしまうところに感心した。

 あと、わき役状態のスマトラトラに狩りの成功シーンがあってホッとした。狩られる動物は可哀想だけど、狩りが失敗だけなのも不憫である。

関連書評
東アジア地図帳 今谷明・樋口広芳・石川剛 監修 アイランズ編

赤道 生命の環 BOX II [DVD]
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歴史秘話ヒストリア 戦国武将編二〜直江兼続

 徳川家康すら辞書登録されていないポメラDM100が直江兼続は辞書登録していて、判官贔屓によって生まれた判官を贔屓したくなる現象が生じた。
 つまり雲井龍雄の名声を高めようではないか!
 明治政府許すまじ!浪人の再就職を願っていた雲井たちに対して反乱を疑い、前時代的な拷問を行って多数を死に至らしめ、雲井はわずか27歳で斬首された……「義」の欠片もなかった行為に思える。
 雲井が檄文で批判した薩摩藩も米沢藩とおなじく石高にたいして武士の比率が異常に高い共通点をもっていたのに、ずいぶんと違った姿になったものである。
 雲井龍雄の名前が「雲龍」で出来過ぎていると思ったら、本名は別にあって名乗りだった。まぁ、そうだよね。

 タイトルになっている直江兼続についてはエピソード1の、しかも前半にしか出ていないので、存在感は控えめなのだが後の米沢藩に強い影響を残したことも間違いない。
 リストラ回避策が軍事的な要請からも行われていたことは、彼をリアリストとして再評価させる情報だった。

 それにしても上杉鷹山がすごい。しかし、今の時代は彼の言葉が悪用されそうで気持ちが暗くなる。ブラック企業に義はない。子供を育てられない困窮農家に金がない中、年一両ずつ支給したのも上杉鷹山だと経営者には知ってほしい。
 内陸の米沢藩では鯉が貴重なタンパク源として積極的に養殖されていた話も興味深かった。やはり、いろいろと現代につながっている。

関連書評
その時歴史が動いた「上杉鷹山 ふたたびの財政改革」 NHK

歴史秘話ヒストリア 戦国武将編 二 直江兼続 ただ、人を助けたい 〜兼続と「義」の後継者たち〜 [DVD]
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にっぽん百名山 中部・日本アルプスの山1 NHKエンタープライズ

 鹿島槍ヶ岳と五竜岳から御嶽山までの中部・日本アルプスの山を山岳ガイドと共に巡る映像作品。屈強のカメラマンにとっては優しい部類の撮影に入る?日帰りできそうなところでも、余裕をもって一泊しているし……むしろ、山小屋に泊まるのも目的のひとつという感じだ。
 ガイドがそれぞれ個性的で、でもみんな痩せているところは一致していた。登山者に向いた体型がなんとなく見えてくる。
 中でも印象的だったのは背負子や杖を使っていた御嶽山の強力の人だが、今は何をされているのだろうか。ゆいいつ登った経験があることと、噴火災害があったことから御嶽山は注意深く視聴した。
 賽の河原や池、日本最高の位置にある滝など見所も多い。

 信仰の山としては立山も古い歴史をもつそうで、200年前でも一夏に6000人が登ったとのことだった。登った人数は少数だろうけど、修験者が実は登頂済みだった劔岳のエピソードもおもしろい。

にっぽん百名山 中部・日本アルプスの山I [Blu-ray]
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ダイナソー・プラネット ピロラプトルの漂流記

 ピロラプトルが津波にのまれて漂着した先は、小型化した恐竜たちの住む小さな島。
 これも一種のなろう系転移話と言えるかもしれない(ガキ大将が年下相手にいきがっている方が近いけど)。地元では小型種だったピロラプトルが漂着先では大型の支配者になってしまう。実に皮肉である。

 それだけ強い立場にありながら子孫を残せそうもない点もまた皮肉……身体のサイズが違っていても卵生なら交配が可能かな?現実には受精をすませた雌が漂着したり、単為生殖を身につけたりして増えていくところである。

 ピロラプトル以外の恐竜を縮小するのはCGを駆使した番組制作者にとっては得意分野だったに違いない。バンクの有効活用にも思われる。
 ヨーロッパのあまり著名でない恐竜たちがたくさん出てくるところも興味深かった。イグアノドンだけは超有名だな。

関連書評
鳥類の祖先ベロキラプトル ダイナソー・プラネット
恐竜ファイル リチャード・ムーディ

ディスカバリーチャンネル ダイナソー・プラネット ピロラプトルの漂流記 [DVD]
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サルタサウルスの成長 ダイナソー・プラネット

 ディスカバリーチャンネル
 白亜紀において北米ではほとんど姿を消した竜脚類であったが、南米においては未だに命脈を保っているものがいた。脳の形もサイズもバナナに似ていたというサルタサウルスの成長を描いたCG作品。
 腐れ縁の肉食恐竜も出て来て、所十三先生の恐竜漫画を連想した。
 そんなに人情のあるものじゃないけれど……。

 主人公のアルファは脳のわりに賢い個体で、運も非常に強い。身体のサイズのわりにたくさん産んで、少し生き残る戦略になっているのは、
卵生で卵の大きさに限界があったことと関係がありそうだ。
 ぐんぐん大きくなるサルタサウルスの個体数を調整する肉食恐竜も大変だったのではないか。

 サルタサウルスの群れには「初夜権」じみたルールがある設定になっていた。なんだかなぁ……設定の参考にした動物は何?

関連書評
へんてこ恐竜大図鑑 ナショナルジオグラフィックDVD

ディスカバリーチャンネル ダイナソー・プラネット サルタサウルスの成長 [DVD]
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鳥類の祖先ベロキラプトル ダイナソー・プラネット

 ディスカバリーチャンネル
 鳥の祖先と言っているが、始祖鳥はジュラ紀には誕生しているので、直系の祖先ではないはずのベロキラプトルを描いたドキュメンタリー風の映像作品。
 雌のベロキラプトル「ホワイトチップ」の視点から、当時のゴビ砂漠における弱肉強食やベロキラプトルの群の様子を眺めることが出来る。
 オチはやっぱりベロキラプトルとプロトケラトプスの有名な化石につながっていた。あいつら作品のなかで、どれだけの役を割り振られてきたのかな……真実はひとつのはずだけど、さすがに情報が少なすぎて完全に明らかにされる未来は予想できない。

 かつてのリーダーが卵泥棒に落ちぶれているシーン、さらにベロキラプトルの群がかつてのリーダーを見捨てるシーンなど、なかなかきついものを感じた。
 拾う神あれば捨てる神ありかな。ホワイトチップはやたらと運のいい恐竜だった。まるで周囲の雄から運を吸い取っているみたいだ……いや、雌も吸い取られているなぁ。
 ベロキラプトル界の駆逐艦雪風っぽい。

関連書評
恐竜!化石を求めて ナショナルジオグラフィックDVD
恐竜の大陸〜アジア ディスカバリーチャンネル
世界恐竜発見地図 ヒサクニヒコ

ディスカバリーチャンネル ダイナソー・プラネット 鳥類の祖先ベロキラプトル [DVD]
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カラーでよみがえる第一次世界大戦1〜人間性の喪失 NHK

 昔のフィルムがカラーに着色されてよみがえる。画質はきびしいが戦死した人々がさらに身近に感じられて、戦争の恐ろしさが伝わってくる。
 しかし、内容を観た後ではタイトルに「よみがえるな。眠っていてくれ」とぼやきたくなる。それくらい恐ろしい。
 たとえばイギリス兵11万人のうち、9万人が死傷したとの記録も紹介されていた。

 主人公的な人物に若き日のアドルフ・ヒトラーと、バーナード・モントゴメリーがあげられている。
 二人が戦場でえた教訓は対照的で、ヒトラーは人間性を喪失してスターリンの名言風にいえば「統計上の数字」としか考えなくなったのに、モントゴメリーは階級の違う兵士にも絆を覚えて人命を大事にするようになったという。
 マーケットガーデン作戦は……成功していれば戦争が早く終わって、人命を救えたと言えないこともないか?
 まぁ、人間性を喪失した方が多かったことは、第二次世界大戦に戦略爆撃や原爆投下のあったことから想像できてしまう。ヒトラー伍長の自慢話が嘘八百で実際は伝令におさまっていて前線には四日しか出ていなかったことには驚いた。

第一次世界大戦の歴史大図鑑 H・P・ウィルモット
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トナカイの大移動 ディスカバリーチャンネル

 本編ではすべてカリブー呼び。アラスカにおけるカリブーの季節的な大移動をえがく動物ドキュメンタリー。敵はオオカミとグリズリー。でも、グリズリーによる狩りが成功したシーンはなく、印象的にはオオカミの脅威度が高い。
 なによりも半分とけた川の渡河が大変である。見ているだけでも寒くなる。氷に乗って流されていたら道を失うし、上陸地点を見つけられず水中にずっといても死ぬ。
 やはり野生動物は過酷な環境に生きている。

 でも、いちばん嫌だったのは夏に襲いかかってくる蚊や蠅かもしれない。角が皮に包まれたままなので、そこから血をすわれまくるのは盲点だった。
 撮影班も蚊に襲われて悲惨な目にあったのだろうな……途中で出てきたイヌプラエットのハンターも蚊には苦しんでいるのか。寒くなってきた移動中を狙うから比較的マシなのか。
 先住民といえども狩りの道具が近代化されてしまえば、狩れるだけ狩ってカリブーを危機的状況に追い込んでしまう。規制によって頭数が回復したのは教訓的である。

ディスカバリーチャンネル トナカイの大移動 [DVD]
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失われた巨人の足跡 ディスカバリーチャンネル

 52分が長かった……ディスカバリームー。あるいはディスバカリーチャンネル。
 こういうオカルトもあつかうチャンネルであることを知りたくなかった。もっと科学的な視点から検証してくれるものだとばかり思っていたのに、論理を飛躍させる「専門家」ばかり。
 みんな著書を出していて説明に使われている点が興味深い。つまり箔付けになっているわけだ。
 単純に背の高い遺伝子をもった人と、宇宙人説がまとめきれないまま、話が進行したのも混乱を深めた。ともかくちゃんとした人骨化石を提出しろと言いたい。
 下記は何かのネタにメモっておいた。

 ブリテン島に先住していた巨人は「アルビオン」といい、一人だけ残されたのが「ゴグマゴグ」。コリネウスとのレスリング対決は、ギルガメシュ叙事詩のギルガメシュ対エンキドゥを連想させた。結末はあんなに微笑ましいものではなかったけれど。

 シュメール人は「アヌンナキ(アヌンナギ?)」という「惑星ニビル」から来た人に文明を教えてもらったとしている。アヌンナキが巨人ではなく、人とアヌンナキの混血が巨人とされている。

 身長230cm同士の夫婦から生まれた子供が最初から体重11kgあったのは気になった。その子の成長が特に。背の高い人同士が結婚を繰り返していったら、何cmくらいまで平均身長を伸ばせるのかなぁ。
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恐竜の大陸〜アジア ディスカバリーチャンネル

 放送時のタイトルは「恐竜の時代:中国での発見」とのことで、中国とモンゴルにおける恐竜研究を伝えている映像作品だった。近年になって話題沸騰しているミャンマーにおける琥珀からの恐竜化石発見は取り上げられていない。
 意外と活躍している日本の恐竜化石にも出番はないが、日中合同調査隊がアーケオラケトプスの発見に協力している。

 出てくる恐竜の種類がとても多くて、有名なティラノサウルスやトリケラトプスにつながる恐竜もいる。タルボサウルスがティラノサウルス直系の先祖あつかいされていることには、いささか不安を覚えた。
 いくつもの説が覆されてきた分野だから慎重になってしまう。

 太古のポンペイと呼ばれる北票(ペイビャオ)の化石は笑ってしまうほど保存状態がよくて、今は保護区にされて発掘が行われているとの説明には胸をなで下ろした。
 別の場所だがテリジノサウルス類のアラシャサウルスは太古のカモノハシみたいな恐竜だ。ティラノサウルスと同じくラプトル類から進化したとのことで、本当に大きな成功をおさめたグループであったことが分かる。

 調査隊のフィリップ・カリー氏が二度もCGの恐竜(ヴェロキラプトル)に襲われていたのだが、撮影班は何か恨みでもあるのか?

関連書評
世界恐竜発見地図 ヒサクニヒコ
ダイナソー・プラネット 絶滅した狩人ダスプレトサウルス

ディスカバリーチャンネル 恐竜の大陸 アジア [DVD]
ディスカバリーチャンネル 恐竜の大陸 アジア [DVD]
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