世界自然遺産 西表島のいきもの図鑑1000種 堀井大輝 メイツ出版
2024.03.12 Tuesday | by sanasen
沖縄県では沖縄島の次に面積がひろい西表島。環境的にも多様な島に生きる1000種もの生き物が収録された図鑑。イリオモテヤマネコやリュウキュウイノシシのような大型哺乳類がいて、マングローブ林もあって、たくさんの鳥が訪れる。
和名にインドを冠した生き物(インドハッカとインドヒモカズラ)がいることに南方世界とのつながりが感じられて感動してしまった。
一方で日本本土とのつながりも強いが、鳥類以外で北海道と共通する生き物はなかなか出てこない。ブラキストン線と渡瀬線の2つを超えるのは難しい。
台湾と共通する生き物は非常に多くて、生物にとっては国境など関係なく、ほとんど一連の列島なのだろう。潮流の関係もあるかな。
帰化種もたくさん入り込んでいて西表島の狭い土地を取り合っている生物が心配になった。あまり言い出すと人間の土地利用そのものが悪影響と言えてしまうのだが……。
特定の川筋だけに限られた個体が存在する貴重な――時には日本にここだけという――植物が出てくるのも西表島らしい。
イリオモテヤマネコを筆頭に背景がトリミングされていないので輪郭を見分けるのが難しい写真がいくつかあった。おかげで見事な迷彩になっていることも分かるが……生きた姿を現地で撮った写真に拘っているようで、標本や別の土地でやむをえず撮影したわずかな写真には、その旨が書かれていた。
和名にインドを冠した生き物(インドハッカとインドヒモカズラ)がいることに南方世界とのつながりが感じられて感動してしまった。
一方で日本本土とのつながりも強いが、鳥類以外で北海道と共通する生き物はなかなか出てこない。ブラキストン線と渡瀬線の2つを超えるのは難しい。
台湾と共通する生き物は非常に多くて、生物にとっては国境など関係なく、ほとんど一連の列島なのだろう。潮流の関係もあるかな。
帰化種もたくさん入り込んでいて西表島の狭い土地を取り合っている生物が心配になった。あまり言い出すと人間の土地利用そのものが悪影響と言えてしまうのだが……。
特定の川筋だけに限られた個体が存在する貴重な――時には日本にここだけという――植物が出てくるのも西表島らしい。
イリオモテヤマネコを筆頭に背景がトリミングされていないので輪郭を見分けるのが難しい写真がいくつかあった。おかげで見事な迷彩になっていることも分かるが……生きた姿を現地で撮った写真に拘っているようで、標本や別の土地でやむをえず撮影したわずかな写真には、その旨が書かれていた。
|