ニッポンの氷河時代 化石でたどる気候変動 大阪市立自然史博物館
2023.11.13 Monday | by sanasen
大阪産古生物のアイドル、マチカネワニが新しい時代の生き物であることを意識した。そもそも大阪には古い地層があまりないわけで、新生代完新世以降の情報を中心にして巧みに展示を組み立てている。
スノーボールアースに絡めて遥か過去に視野を飛ばしたりもする。
しかし、一番印象的に残ったのは徳島県の剣山に生きるミヤマハンミョウだった気がする。東日本の内陸部に分布するミヤマハンミョウが、徳島県の剣山にだけ隔離分布していることが面白い。どんな環境の相性があって生き残ったのだろう。
大阪からみても徳島は対岸なので、親近感はあるのかな。
レフュージアに寒冷な時代の生物が残存していることから、現在の地球温暖化やそこから生き残ることの難しい生物の話にうまく繋いでいた。
後背地を都市に占領された葦原には海岸線が後退しても逃げる場所がないのも深刻な問題だ。葦一種の問題ではなくて、そこに生きる様々な生物が関わってくるから、失われてしまうものは非常に多いのではないか。
チョウノスケソウという日本では高山植物に分類されている植物が、小氷期の名前に使われている「ドリアス」であることを知った。そもそもドリアスが植物の名前であることを知らなかった。
日本にも生きている植物だと知れば、ヤンガードリアス・オールダードリアスの小氷期もちょっと身近に感じられそうだ。
スノーボールアースに絡めて遥か過去に視野を飛ばしたりもする。
しかし、一番印象的に残ったのは徳島県の剣山に生きるミヤマハンミョウだった気がする。東日本の内陸部に分布するミヤマハンミョウが、徳島県の剣山にだけ隔離分布していることが面白い。どんな環境の相性があって生き残ったのだろう。
大阪からみても徳島は対岸なので、親近感はあるのかな。
レフュージアに寒冷な時代の生物が残存していることから、現在の地球温暖化やそこから生き残ることの難しい生物の話にうまく繋いでいた。
後背地を都市に占領された葦原には海岸線が後退しても逃げる場所がないのも深刻な問題だ。葦一種の問題ではなくて、そこに生きる様々な生物が関わってくるから、失われてしまうものは非常に多いのではないか。
チョウノスケソウという日本では高山植物に分類されている植物が、小氷期の名前に使われている「ドリアス」であることを知った。そもそもドリアスが植物の名前であることを知らなかった。
日本にも生きている植物だと知れば、ヤンガードリアス・オールダードリアスの小氷期もちょっと身近に感じられそうだ。