核の脅威〜今この世界を生きているあなたのためのサイエンス

 ナショナルジオグラフィック
 さっすが、アメリカの会社。イスラエルの核兵器にはまったく言及しないーっ!!
 北朝鮮とイランの脅威は強調してもイスラエルにはとことん甘い。そういうところが核兵器を拡散させているのに……既成事実化してしまったが、インドとパキスタンも相当危ない。
 そして、どこよりもテロリスト以下の知性の持ち主が大統領になってしまったアメリカが……テロリストが核兵器を保有したければ、核兵器を持っている国の元首になれば良かったんだ!逆転の発想である。

 この映像によれば北朝鮮はプルトニウム爆弾、イランはウラン爆弾を目指しているらしい。技術協力をしようにも合わないところがありそうだ。もちろん、運搬手段であるミサイルの技術は共有が効く。
 とりあえずテロリストが核爆弾を保有することは難しいとの結論になった。ただし、原子力発電所の爆弾化は格納容器があるから不可能というのも、ダーティーボムがあまり効果的でないというのも、福島第一原子力発電所の事故が起きた後では明らかになっている。
 確かに放射性物質そのものによる死者は出ていないが……。

 放射性物質の検査は列強がアホみたいに繰り返した大気内核実験がなければもう少しやりやすかったはず。自業自得の部分があるのは否めない。

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DVD 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス 核の脅威
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海のへんな生き物 ナショナルジオグラフィック

 なんで怖いBGMで閉めた?
 海の異様な姿や生態をもった生き物たちが紹介される映像作品。ムカデメリデの「グレープフルーツの皮のにおい」がするところが、見た目よりも気になった。一般的な敵は避けられてもタチの悪い変色化を呼び込みそうな生態だなぁ。

 フロリダの水族館から台風によって脱走した6匹のミノカサゴがカリブ海で大繁殖している話は、侵略的外来種のおそろしさを物語っている。元からいる生態系だったら、ミノカサゴの天敵もいて繁殖が抑えられるのだろうけど、新天地では繁殖力に任せてやりたい放題だ。
 ウミウシは五日間も交尾して、数百万個の卵を産む種がいるからと言って、大増殖していないのに……。

 マンボウは日本・韓国・台湾では食用にされているが、ヨーロッパでは採取禁止らしい。マグロの運命がマンボウにも降りかかるかもしれない。

 タツノオトシゴの生態について一夫一婦制と言って一夫一妻制とは言わなかった。声で聞いたときは一夫一妻制の方が分かりやすいけどなぁ。つい両性具有の生物かと思った。

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レクサスLFA スーパーファクトリーのすべて ナショジオ

 トヨタの誇る500台限定販売の高級車レクサスLFAの製造現場を映した作品。さらに特別なレース仕様の50台は500台に含まれるのか含まれないのか(含まれないと受け取ったが)。

 CFRPをふんだんに利用した車体構造が興味深く、ある意味で自動車よりも飛行機に近いところがある。軽量化できる重量を力士一人分と表現したのはアメリカの制作会社らしい……。

「ちょうど」レース用のマシン製造設備があいていたので利用できたというが、設備を遊ばせないためと技術を絶やさないためにレクサスLFAが利用されたようにも受け取れた。
 もちろんブランド力強化の目的も強いに違いない。トヨタがアメリカで攻撃された出来事を思い出す――だからアメリカのメディアには工場内部まで見せたのかもしれない。

 レクサスLFAの製造に関わる作業者を「たくみ」と呼んでいるのは、たくみな士気向上術かな。呼び方を特別にするだけなら一円もかからないしな。

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ホホジロザメ〜恐怖の殺戮マシーン ナショナルジオグラフィック

 ホホジロザメはとてもか弱い。だからあまりいじめるな。

 強欲な人間のせいで絶滅の危機に晒されている恐るべき生物ホホジロザメ。その誇張されたイメージを解く映像作品なのに、日本語版では方針に反する副題がつけられている……自分には解体映像が多すぎて「恐怖の殺戮されマシーン」じみたところがあった。
 しょうじきかなりグロい。ヘモグロビンを使っている生物の内部は赤い。マグロの解体ショーよりも刺激的だったのは、血抜きや内臓抜きがされていないせいだろう。

 ホホジロザメは狩りのために6つの感覚器官をもっており、それを保護するために工夫も凝らしている。
 攻撃時には目の玉が裏がえって白目になるなんてビックリした。攻撃時は最大のピンチというのは時速40kmで突っ込むことからも必然なのだ。

 ホホジロザメにおそわれた人の経験がCGで再現されていた。サメに捕まってエラを殴るサーファーのCGから、まずダッキングで熊のテレフォンパンチをかわす画像を思い出した。
 深刻なのに笑ってしまう。笑えるのは襲われた人が軽傷で助かったおかげもある。カヤックで釣りをしていた人もホホジロザメに襲われて(付け狙われて)いるし、マリンスポーツはリスキーだなぁ。

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人工臓器の不思議 ナショナルジオグラフィックDVD

 神に挑む行為、再生医療が扱われている。
 概念的には恐ろしい行為に思えてしまっても、個別の事例をしると患者の回復を願わずにはいられない。自分が同じ目にあってしまった場合も、こういう技術が確立されていれば治るかもしれないと期待してしまう。

 スキンスプレーガンあたりなら、あまり抵抗なく普及していくかもしれない。
 豚の膀胱パウダーにはちょっとビックリである。本当にあそこまでの効果があるのだろうか……あったとしても再現性に問題があるのではないかなぁ。
 紹介されている技術がまだ普及していない理由も気になってしまった。背中に耳が生えたラットには見覚えがあるぞ。

 まぁ、ES細胞を使う技術についてはしかたがない。
 細胞の溶液を「足場」に一滴一滴垂らしていく研究者の作業は、ドモホルンリンクルのCMにかなり近いと思った。

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ナショナル ジオグラフィック 人工臓器の不思議 [DVD]
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極楽鳥〜魅惑の求愛ダンス ナショナルジオグラフィック

 南の島に棲むエキゾティックでエキセントリックな鳥、極楽鳥。その全39種類を撮影したナショナルジオグラフィック協会のエドとティムのコンビを追ったドキュメンタリー。
 初挑戦というからには0からの出発のイメージがあったけれど、すでに使ったことのある撮影ポイントから、角度を変えた撮影をおこなう話だった。
 本当にたいへんな開拓部分は、ドキュメンタリー用のカメラマンが追いかけるのも手間が掛かりすぎて映せなかったのかもしれない。

 ある意味で「奇妙なだけの鳥」を世界の果てとも思える場所でずっと追いかけ続けている人たちがいることに驚いた。
 一夫多妻制の極楽鳥にみられる「性淘汰」に関する話題はなかなか興味深かった。一夫一婦制の原始的な種であるチヂレゲカラスフウチョウには派手な外見はなく鳴き声が美しいだけという。
 マニアックな鳥なのにしっかり和名がついていることから、日本人の極楽鳥に対する関心も高いことが伺える。
 そもそもエドとティムがフィールドにしている地域は、太平洋戦争で見覚えのある地域でもあった。兵士たちはあんなに気候風土の違う場所まで行って戦ったのか……。

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昆虫の交尾は味わい深い…。 上村佳孝 岩波科学ライブラリー264

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ナショナル ジオグラフィック 極楽鳥 魅惑の求愛ダンス [DVD]
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リンク 意外な起源〜剣からスパイ機へ ナショナルジオグラフィック

 てっきり剣とスパイ機のデザインに共通性がある(スパイ機が何らかの参考にした)という話だと思っていた。わらしべ長者ではないけれど、秦帝国の剣から技術の発達を追いかけていく話だった。かなり強引で、どんなルートでも設定可能に思える。
 そもそも秦の剣が、柔らかい青銅と堅い青銅をミックスする技術で三割伸びたことが統一の原動力になったとする一歩目から疑問を覚える。剣は主力兵器ではあるまい。槍だったら柄で長さを補えるはずで……「戈」には大きなプラスに働いた可能性があるかもしれないが、すでに戦車の時代じゃなくなっている。
 かなりダーティーなプレデターを技術の粋をあつめた存在ともちあげられることにも抵抗感があった。同じ兵器である剣から始めているので、まだ格好がつくけれど、平和的な技術から話をスタートさせていたら「終着点はこんなものか……」と残念に感じただろう。
 まぁ、兵器には最新技術が盛り込まれやすい事情はあるのかなぁ。途中の技術は兵器じゃないなんて言い出すとキリがない。

 あと、ナビゲーターの肩書き「イノベーション・コンサルティング」からヤバい要素しか感じられなかった。いまは別の肩書きを名乗っていそう。
 自分の手で青銅の鋳造作業に挑戦している点などは割と好感がもてるのだが。

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ナショナル ジオグラフィック リンク 意外な起源 剣からスパイ機へ [DVD]
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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 20:34 | comments(0) | trackbacks(0)

ジャックダニエル〜伝統の製法と味に迫る ナショナルジオグラフィック

 テネシー州リンチバーグ。禁酒法がいまだに有効な地域で生産されているウイスキー「ジャックダニエル」。酒飲みには有名らしいその製造現場を知ることができる。
 ウイスキーの色は100パーセント、風味も半分くらいはホワイトオークの樽から来ていることを知って驚いた。蒸留された直後のウイスキーは水みたいに透明で、純粋なアルコールに近い(とはいえ、酵母が大事にされているのだから、単純なアルコールでもないはず)。

 ルイビルにある樽工場はジャックダニエルにとってなくてはならない存在だと分かった。でも、別会社で樽を売ってもらっている。災害の多い日本では供給元の分散が話題になりそうだが、大陸地殻の土地なら余裕をもっていられるのだろう。
 ウイスキー工場の方は石灰岩から湧き出す鉄分のとれた水源に依存しているので分散させようがない。

 いろいろな職人の話を聞けて興味深かった。この道一筋で十年以上やっている職人もたくさんいる。誰もが転職しまくっているわけでもない。
 ジャックダニエルでは社員の誰もがテイスティングを行うことも面白い。そういう日は自動車以外で通勤するのであろうか。

 リンチバーグもルイビルもアメリカ南北戦争で地名が出てきた気がした。それでちょっとだけ湧いた親しみが、そこで仕事をしている人たちを知ることで強化された。

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ナショナル ジオグラフィック ジャックダニエル 伝統の製法と味に迫る [DVD]
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400年後のニューヨーク 劇的!都市の大改造

 ナショナルジオグラフィック

 ニューヨークを環境に適応した都市に改造しようとの試み。似たような東京の映像を観たあとだったので、わかる人間にはうさんくさいのかもしれないと疑いの目でみてしまった……とりあえず東京よりスケールが大きいことは確かだ。目標地点は400年後だからな。

 ニューヨークに住み着きだしたコヨーテや昔からブロンクス川に生きている大きな亀など、アメリカの大都市が意外に自然豊かなことが伝わってきた。
 コヨーテには東京に住んでいるタヌキを思い出した。セントラルパークが皇居の役割を果たしている感じかな。

 ニューヨークを維持するためにはフランスの国土並の面積が必要とのことで、それをニューヨークだけで自給可能な都市にできないか検討しているグループがいた。
 その機能は災害時にも維持されるのかな……物資流入の習慣がなくなった後に、大量の物資が必要になったら地獄を見そう。

 わりと地に足のついたところでは屋上緑化の話題があった。高架跡が公園になっている様子には、姫路市にも参考にしてほしく感じた。

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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0)

モンゴル”風の馬”の民 ナショナルジオグラフィック

 地球民族紀行〜さいはての光をたずねてシリーズ。
 モンゴルで遊牧民生活をつづける人々に文化人類学者のデイビス博士が近づいて、ナーダムでの競馬を頂点とする馬の調教をみる。
 競馬の距離25kmはずいぶんと遠くて、円運動もしないので「観客」にはゴールの様子しかみることができない。それを気にしたらマラソンや駅伝の応援も似たようなものだ。
 神事としては神様が天から観ていてくれる気分なのだろうな。
 時速50kmで駆け抜けるというから、およそ30分のレースである。

 二人の調教師ムフダライとテムジンが出てくるのだが、両者のやり方が微妙に違っているようだ。どちらの場合も少しでも優れた馬の未来につないで、さらにいい馬を作り出すことが、最終的にたどりつく場所になる。

 デイビス博士はモンゴル人のいう「風の馬」が、「魂」を指すものと解釈した。慣れ親しんだ人と馬の心が一体になったような感覚から、見えない馬が魂を形容するという考えはとても魅力的だった。
 最後の方はデイビス博士もかなりモンゴル式の乗馬に慣れていたことも印象的だ。

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カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0)
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