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ニューギニア攻防戦・上 谷甲州

 ポートモレスビーとブナを結ぶ陸上路の戦い。攻勢に出た方が補給路を伸ばし、不利になる。そして、反撃を受ければ戦線縮小を余儀なくされるリズムは北アフリカ戦線と同種のものか。北アフリカ戦線とあまりにも違うのは峻険な山岳地帯が舞台で、戦車の投入が非常に困難なこと、直線距離は近いので航空支援の効果が非常に大きいことだ。
 攻撃と防御の転換はタイミングを一歩間違えれば全軍の崩壊につながるだけに情報もとても重要だ。両軍ともにスパイ部隊を繰り出して小さいが激烈な戦いが行われる。指揮官レベルでは山岳地帯出身者の少ない米豪軍より、日本軍の方が優位に立っているのではないか。アメリカにもロッキー山脈があるとはいえ、日本の方が山岳出身者に恵まれているような感じがする。

 10倍の敵を撃退する防御戦闘が上巻の山場で、架空とはいえ世界の果てにきてまで殺しあう列強諸国の壮絶さを味わった。

ニューギニア攻防戦〈上〉―覇者の戦塵1943
ニューギニア攻防戦〈上〉―覇者の戦塵1943
谷 甲州
カテゴリ:架空戦記小説 | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0)

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