<< ニューギニア攻防戦・上 谷甲州 | main | インド洋航空戦・上 谷甲州 >>

ニューギニア攻防戦・下 谷甲州

 冒険小説的な部分がやけにクローズアップされていた下巻。ワニゲラへの潜入工作やオーエンスタンレー山脈での監視行動など軍隊の行動ではなく、人間の行動の要素が濃い。軍隊VS軍隊ではシステム化が進んだアメリカ軍に一日の長があるが、人間VS人間の戦いのレベルにしてしまえば、問題は個人なので互角以上の戦いができるというわけだろうか。
 極少数の精鋭が戦局を変えていく描き方には限界があると思うんだがなぁ。まるで高校生探偵や小学生探偵が常に犯罪現場にいあわせるような歪さが生じてきているように思えてならない。小早川中佐や陣内少佐は悲しいほどに酷使されてしまっているようにも見えるけど……これはある種の人事的機動防御だな。
 零式重戦車がM4シャーマンに劣るように描かれているのが意外だった。はじめて零式がでたときには革新的で、アメリカ相手なら互角に渡り合える戦車だと感じたものだが。重量の問題からまだまだ零式重戦車の発展性を活かしきれてないのかもしれない。

ニューギニア攻防戦〈下〉―覇者の戦塵1943
ニューギニア攻防戦〈下〉―覇者の戦塵1943
谷 甲州
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:07 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 18:07 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/101
トラックバック