<< 最強戦艦 魔龍の弾道3 林譲治 | main | いま、日本の米に何が起きているのか 山本博史・阿倍淳也・館野廣幸・牧下圭貴・渡邉吉樹 >>

最強戦艦 魔龍の弾道4 林譲治

 空母主兵論者たちの冬は終わる気配をみせない。
 航空でないところが微妙なところで基地航空隊はかなりの充実をみせている。必要とする乗員を考えると拡充には限度があると思うのだが……致命的な被害を受けるまえに4発重爆に転換できれば上手くいくかな。

 偶然まじりとはいえ空母が戦艦に沈められまくってしまっているのにも困惑が隠せない。この世界の大和級が高速戦艦ゆえだが、アイオワ級が日本海軍の空母に艦砲射撃をかけた史実があるわけでもなし……実際に戦っているのはやっぱり潜水艦や航空機だったし、戦艦を持ち上げるのは贔屓が混じっているよなぁ。


 そして空母の攻撃部隊が躓いているうちは、まだしもよかったが、じょじょに日本軍全体が不穏な空気に包まれていく――いろいろと予兆はあったわけで、それを真摯に受け止めず、自分の見たいものだけを感情的に見ていた連中がどう考えても悪い。
 ここから逆転していくためには大きな価値観の転換と、組織を主導していける人材が必要に思われる。前者についてはあとがきがヒントになっていたような、まったく関係ないような――後者は心当たりはあっても間に合う感じがあまりしない。

 胸につかえる戦場のリアルを示したイヤなエピソードもいくつかあって、日本に勝ってほしいと自信をもって思えなくなってしまっているなぁ。
 やたらと規則の類を紹介していたのも印象的だった。組織論に関していろいろ思うところがあるのだろう。

林譲治作品感想記事一覧

最強戦艦魔龍の弾道〈4〉 (歴史群像新書)
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:47 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 18:47 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1019
トラックバック