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ニュートン増刊号21世紀はこうなるPART2

 1989年出版の未来予想図を今日的な視点からみるのは、なかなか面白い。さすがに天下のニュートンなので大筋では当たっていることが多くて、その進捗具合を評価するかたちになった。
 物凄いのはコンピューター関連の進捗で、パソコン通信の旗手扱いされているISDNがすっかり過去のものになってしまっている。逆に鈍いのは宇宙や海中の開発だ。とくに海中についてはとっかかりがつかめていない気がする……海上構造物が普及していけば第二段階としてちょっとは伸びるかなぁ。ともかく地歩が乏しすぎた。

 やはり発行された時代を反映していて、大型公共事業の話題がめったやたらに多いのも特徴だ。ジオフロントはまだしも、東京湾に巨大な人工島を建設して、さらに東京を巡るように運河網を整備しようとする計画は、正気で提案されたものなのか疑ってしまった。
 官僚の煽りがかなり混ざっていたのも間違いないと思う――なんといっても環境意識が低すぎるよ。

 都市開発でいえば東京が物凄く押し出されていて、大阪が触れられる以外はほとんど流されていたのも不満の種だった。まぁ、そこまで無茶な開発をする必要に迫られていないと受け取ることもできるが、それぞれの地域性に応じた発展の可能性があるはず。
 首都偏重の姿勢に対してNOが突きつけられることが増えた点が、この本の予測でもっとも外れたところになるかもしれない。

 想像イラストは楽しかったが、写真やCGは今の目からは解像度不足。これも21世紀の進化を感じさせるなぁ。
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