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ラングーン侵攻・下 谷甲州

 ビルマにある河川と平地を巡る機動戦にアンダマン諸島の海洋戦が加味される下巻。
 四式砲戦車がサルウィン河を渡河する描写が地味だが好きだ。ガリア戦記の渡河と同じく計算と段取りがものを言う渡河行為は文明度を強く反映するからだろう。戦闘は単に運動エネルギーが勝敗を決することが多いけど、後方の行為は位置エネルギーが関わってくる。私が誉めそやした日本軍の渡河能力もアメリカやイギリスのそれと比べると見劣りがするわけだけど。
 牟田口軍司令官の処遇については何だか可哀相なことになったと言えなくもない。無能なのに権力を持ってしまった不幸が去来したというか。反面、生ぬるくて彼の始末についてはソ連軍方式でもよかったのにと思わないでもない自分がいる。
 軍法に照らし合わせて合法とはいえない行為はそれが人命を救ったとしても、どこかやりきれないものだ。蓮美大佐の陽性のパワーで空気が改善されることを期待したい。

ラングーン侵攻〈下〉―覇者の戦塵1944
ラングーン侵攻〈下〉―覇者の戦塵1944
谷 甲州
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:46 | comments(0) | trackbacks(0)

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