<< 科学の言葉 アルベール・ジャッカール 編/池内了 訳 | main | 天空魔弾1巻〜60年目の本土防空戦 伊吹秀明 >>

新きらめき鉱物・化石ガイド 横山良哲

 著者のフィールドである愛知県三河地方を中心に鉱物・化石・地質の記事をとりまとめた本。もともと雑誌に掲載されていた関係上、重なる部分も散見されるが地元の人間として熱心に研究を続けられているゆえの興味深い話題がたくさんあった。
 特に金山や地形の話題では、武田氏にかかわる歴史の話題が興味深く、ちょっと分かった方向から焦点を当ててくれていた。奥三河は徳川氏の故地でもあるのにいまいち影が薄いのは謎だが……まぁ、新しく進出していろいろな技術をつかった武田氏の方が華があるのかもしれない。
 それよりも困惑しちゃうのは「愛知県版」でありながら、尾張地方については殆ど触れられていないこと――静岡県西部の方がはるかに影が濃かった。濃尾平野の笑っちゃうような地質断面図を考えれば無理ないことなのだろうけど、せめて瀬戸あたりの呉須土には触れてほしかったかもしれない。
 犬山もなんだかんだで産出物があるはずだし。

 鉱物・化石採集関係の記事にはちゃんとした地図と解説が載っており、参考になる。また、有名どころだけではなく地元の人しか知らないようなマイナーな産地まで言及してくれているようだ。断片的な情報から正確な位置を特定するのも一興かもしれない。
 東三河一帯をフィールドにして地学の趣味をとことん楽しもうとする人には恰好の教科書になるのではないか。

鉱物関連記事一覧

新・きらめき鉱物・化石ガイド―愛知県版 (Fubaisha guide book)
新・きらめき鉱物・化石ガイド―愛知県版 (Fubaisha guide book)
カテゴリ:地学 | 21:13 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 21:13 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1050
トラックバック