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帝国大海戦5〜逆襲の翼 伊吹秀明

 アメリカ海軍が新鋭のF6Fヘルキャットとエセックス級空母を戦線に投入、対する日本海軍も彗星艦爆つづいて天山艦攻を投入して敵戦力の漸減を図る。史実でもこの辺りの機体は実際に開発されているので安定感のある状況だった。
 そして、イギリスの協力もあって零戦の後継機が開発される様子なので、安心感もある。まぁ、決定的な敗北に見舞われていない代わりに決定的な勝利も得られていないのだが……あとがきを読んでも中部太平洋で先日手を演じている間に、大戦の勃発原因であるフランスが落としどころを見つけそうだ。
 けっきょく勝敗を分けるのはアメリカとフランスの大西洋を挟んだ距離感なのかもしれない。それを言い出したらもっと離れているイギリスと日本はどうなるのかと言いたくもなるが。

 大西洋戦線におけるフランス空母ベアルンと英戦艦ウォースパイトの戦いが、つましくも苛烈で日米の壮絶な殴り合いとは異なった趣があってよかった。
 こういう戦いが平行して描かれるのもこのシリーズの良いところだ。動く兵力の大きさが政治的な重要性と一致するとはかぎらないのも興味深い。
 戦略的にそれをやってしまっているイタリアの存在は反則的でさえあるけれど……嫌いになれないなぁ、イタリアだから。


 あと、武運には恵まれなかったが、ナイト少将の万事手抜かりない指揮っぷりが気に入った。

伊吹秀明作品感想記事一覧

帝国大海戦〈5〉逆襲の翼 (歴史群像新書)
アニメっぽいサブタイだ…
カテゴリ:架空戦記小説 | 19:18 | comments(0) | trackbacks(0)

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