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帝国大海戦6〜決戦への序曲 伊吹秀明

 フランス海軍の戦力枯渇を反映してか、太平洋における日英米の激しい攻防が主軸となる。
 ウェークを連続砲撃されたり、マーシャル諸島に強烈な圧力を受けたり非常に苦しい戦いが続いたものの、イギリス軍の献身的な戦いぶりもあってなんとか烈風や大鳳の完成にまでこぎつけた。高まる反撃の機運に胸高鳴る。なんだかんだいって決戦大好きな人間は多いのだ。読者の私もやはり例外ではなく――そんなことを感じさせられるタイトルの作品である。

 歴戦の空母加賀が沈められ、飛龍も痛打を浴びたのはショックだったが、それ以上に強靭きわまるエセックス級に的確なダメージを与えて葬り続けていることが印象的だった。ぎりぎりのところで最精鋭の第一第二航空艦隊が健在で、攻撃力を高いまま新機種に転換しているおかげだろうか。
 それにしたってTV信管をもちだされてしまったら手に負えなくなるのは目に見えているわけで、我は兵器を更新して、彼は待望の新兵器を用いることがない、そんな最適のタイミングで喧嘩を売りたいものである。
 その辺りは流石にフィクションだからこそできる期待だが、諜報に長けたイギリス人を同盟者にしている分、説得力はあるか。

 時系列は前後したが、伊400潜によるパナマ運河攻撃作戦の話題がでていて、あの珍妙な遭遇戦を鮮やかに思い出した。さすがにあれは印象的だったなぁ。

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帝国大海戦〈6〉決戦への序曲 (歴史群像新書)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0)

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