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大地と海を激変させた地球史46億年の大事件ファイル ニュートンムック

 タイトルのとおり、生物の痕跡さえ伺い知ることのできない冥王代から未来に待ち構えている大激変までいくつかの事件を大きく取り上げたムック。
 最新ニューストピックが用意されている点が嬉しくて、本の体裁をもちながらもできるだけ、新しい知見をフォローしようという意欲を感じた。

 個人的に目が行ってしまったのは事件の内容よりもインタビューを受けた研究者の方で……岐阜大学の川上紳一先生が大活躍されている。地球史という専門分野に綺麗に当てはまったのもあるだろうが、それにしても多岐に渡る話題で登場されていた。
 押さえておかなければいけないことが、とんでもなく多そうな研究をされている。

 スノーボール・アースに関して、太陽系全体でのイベントの可能性も考慮しなければならないかもしれないとのコメントがあって、やっぱ時代は火星で地質学ですよ!とひとり盛り上がった。
 大洪水にしろ温暖化にしろ、たくさんのヒントが比較惑星学に眠っているのは間違いない。

 ヒマラヤ山脈の誕生に関して、その経緯を描くばかりで、モンスーンなどが地球に与える影響がほとんど描かれていなかったのは、タイトルから期待したものとはズレていてちょっと残念だった。

 だが、ノアの洪水を黒海周辺に求めた研究は斬新で文句なくおもしろい。
 黒海が淡水化したことに拘らなくても多くの河川が流れ込むなら、その流域に文明ができることはまったく不自然ではない。あまり淡水化に拘らないほうが実のある議論になると考える。

地球史46億年の大事件ファイル―大地と海を激変させた (NEWTONムック)
地球史46億年の大事件ファイル―大地と海を激変させた (NEWTONムック)
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