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鉱物アソビ フジイキョウコ

 楽しいが肩のこる学術的な鉱物趣味ではなく、素敵な鉱物をできるだけ純粋な気持ちで愉しもうとする姿勢に貫かれた異色の鉱物本。

 インテリアに鉱物を組み込んだ写真の数々が新鮮で目を愉しませてくれた。鉱物のある暮らしを演出するそれぞれが魅力的でとても真似したくなる。ゴールデンカルサイトやぶどう石をデザートのようにあしらった写真が特に面白くて、その発想にうなってしまった。

 著者の文体が女性的な滑らかさに満ちているのも特徴で、読んでいて加速していく感覚がクセになる。言っていることの内容ではないところでも、ひとつの勝負ができている文章だ。
 美術家、小林健二氏との対談では、彼の石からつながる哲学が垣間見えて、それもまた興味深かった。確かに天然の包容力には抗しがたいものがある。

 巻末の情報もかなり充実していて、簡潔ながら内容をしっかり伝えている鉱物関連書の紹介に、店舗やミネラルショーの情報がどれも役に立ちそうだ。さっぽろショーがあると知ると九州方面にもなんらかの鉱物ショーが欲しくなる。オススメの旅行先として国内にとどまらずアメリカやポーランドを紹介している視野の広さも鉱物好きらしくて快い。

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カテゴリ:地学 | 00:22 | comments(0) | trackbacks(0)

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