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メッカ−聖地の素顔− 野町和嘉

 人人人人――大量の人が放つエネルギーの渦に飲まれてしまえば、その中に宇宙を感じざるを得ないであろう。
 この写真集にみるとメッカは聖地として人を集め、集まった人の力で聖地として輝いているのだと思う。日本の同種のエネルギーを持った場所、一生に一度は行ってみたい場所はあるのだろうかと考えれば辛うじて富士山があるかもしれないが、メッカの存在にはやはり羨望の念を覚える。これほど多くの人が時間と空間を共有し、断食月には空腹をも共有しているのである。
 「自分は一人じゃない」と思わせる使命をもつ宗教にとって、これほど効果的なことはない。イスラームは世界規模の宗教の中でもっとも後発だけあって実に良くできている。ブログに例えるとFC2BLOGってところか。

 根本的にはともかく切欠としては写真を撮るためだけにイスラームに改宗してしまうだけでも著者は大した人だが、宗教への崇敬を保ちつつ巡礼の観光面やサウジアラビア政治の実態を冷静に描いているのがさらに見事だ。

カラー版 メッカ―聖地の素顔
カラー版 メッカ―聖地の素顔
野町 和嘉
カテゴリ:歴史 | 12:31 | comments(0) | trackbacks(0)

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