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修羅の波濤3〜内南洋攻防戦 横山信義

 トラックまで日本の意図どおりに引っ張り込まれた米軍はマリアナから来襲する日本の航空機に連日連夜おそわれることになる。
 あの手この手の作戦は最初からこうなることを予期していた日本側が一枚上手で、危うい戦力差をなんとか補って互角以上の闘いをくりひろげる。アメリカ軍の空母が航空機輸送に使われてしまっているのが不満だったが……日本の乏しい空母機動部隊は整備中なのだから、ヒットエンドランの一度や二度仕掛けても問題ないと思う。守りがかたい部分をさけてマリアナへの中継点を狙うのでもいい。
 勝っている安心感なのか、妙に受動的になってしまっているのだった。

 そんな中でむかえたパラオへの侵攻作戦は散々な結果に……さすがは戦艦大和(の描かれかた)だ!!
 キャラハン少将はなにも落ち度がなかったと嘯いていたが、大和を旗艦で引きつけて、長門には同じ40センチ砲戦艦をぶつけ、陸奥には36センチ砲戦艦二隻をぶつける戦術とか、工夫の余地はあったと思う。
 戦績からみて弾着観測が混ざらなければ陸奥を廃艦に追い込むところまではいけたのではないか――この世界では船体が残ったら空母に改造されてしまいそうだなぁ。

 特に描写がなかったけれど、基地航空隊の支援がうけられる位置で戦った日本海軍は弾着観測を一方的に使えたんだろうな。アメリカ戦艦の弾着観測ペースなど、細かい部分で気になる描写がいくらかあった。
 高い表現力の醸し出すスペクタルは見事なのだが。

修羅の波濤〈3〉内南洋攻防戦 (C・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0)

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