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大日本帝国欧州電撃作戦1〜本間第9軍中東進撃ス 高貫布士/林譲治

 真珠湾奇襲作戦が台風ヒラリーの影響によって、日米双方に甚大な被害をおよぼす遭遇戦に変化。これを契機に日本と連合軍は早期講和をむすんで、やがては日本が連合軍側で参戦していくことになる戦記シミュレーション。
 いちばん目立つ歴史変更点はハワイを直撃した台風ヒラリーだが――100年に1度の気象現象まで操るとはやりたい放題だ。関東大震災を封じるよりはマシか――それ以前にも独ソが開戦していないことなど、さらりと変更されていて日本が早期講和を達成しやすい下地が準備されている。

 アメリカやイギリス製の兵器を供給された日本軍の将兵が、それらを通じて欧米の文化にふれていく様子が興味深かった。補給の問題もあって優れた兵器まで国産品が装備から一掃されてしまうのは寂しくもあるが。
 パンの補給を与えることで戦後は日本を小麦の輸入国にすることまでチャーチルとトルーマンなら考えているかもしれないなぁ。

 イギリスの求めに応じて中東で日本が戦うことは、新鮮な世界の見方をあたえてくれる点でもおもしろかった。ユーラシア大陸の形って知っているつもりでもイメージしきれていない部分がけっこうあるんだよなぁ。

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本間第9軍中東進撃ス―大日本帝国欧州電撃作戦〈1〉 (HITEN・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0)

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