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鉱物読本シリーズNo.7 ペグマタイト鉱物読本 加藤昭

 ペグマタイトに産する鉱物を研究者的視点から描いた冊子。冒頭、ペグマタイトと花崗岩の違いを伝える文章に、近場に花崗岩体があるからといってワクワクするのは早計だと強く認識させられた。
 と同時に花崗岩を観察する目が鋭くなれる切っ掛けを与えてもらった気がする。

 いきなりやってくるのは、元素ひとつずつを取り上げてそれらがどのペグマタイト中の鉱物に含まれるのかを紹介していく文章。とても地球バケ学的で興味深くかつとっつきにくいったらありゃしない状態だ。
 でも読み込めば鉱物に興味を持つものにとって大いなる力となるであろう!

 続いて、フェルグソン石と白雲母は一緒に出ないなど、先達の経験則から導き出されたあまたの共産関係が記述されていた。こういうのを実地で身につけるにはまずペグマタイトのガマを開けなければならないわけだが、経験則を身につけられるほど多くのガマに接する機会を得られるアマチュアは数少ないだろうなぁ。
 また見分けが非常に付きにくい希元素鉱物、鉄コルンブ石、サマルスキー石、フェルグソン石、ユークセン石の(国内ではだいたい通じる)識別方法を載せてくれていたところも良かった。

 写真は渋めの「鉱物標本らしい」ものが多い――解説と前後に分離した形になっているのはやや残念だ。結晶のきっちりしたモナズ石などは地味ながら素敵な逸品だったと思う。

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