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邀撃マリアナ海戦1〜遺された詭計 伊吹秀明

 山本五十六長官と共に一式陸攻で移動中に撃墜され戦死した樋端久利雄参謀。
 彼が同期の親友、鼓武武雄に遺した詭計が、マリアナ沖の決戦に向けて日本中を走らせ出す、それがアメリカ海軍までも走らせる結果になるかはまだ先のお楽しみ。

 一巻の時点では信濃がマレー沖海戦の直後から空母化されていたため完成している点と紫電改艦上型が間に合いそうな趨勢になっている点が目立った歴史との相違点で、基本的には圧倒的な物量とクレバーな戦略で攻めかかってくるアメリカの恐ろしさが身に染みる内容になっている。

 トラック環礁の襲撃が凶悪に決まって輸送船が壊滅的な打撃を受けたのはショッキングだった。
 いちおう決戦への準備は整っているのだけれど、兵站線の維持はまったくおざなりにされてしまっている。おかげでマリアナ沖の決戦がよけいに薄氷を踏むものに感じられるというわけだ。ありがたくなし、ありがたくなし。

 敵側の参謀に兵站の鬼ジェームズ大佐が配置されているのを筆頭に、フォックス兄弟や虎田飛曹長など印象的なキャラクターが揃えられているところも楽しめ、続きへの期待をかき立ててくれた。

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邀撃マリアナ海戦〈1〉―遺された詭計 (C・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0)

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