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歴史群像アーカイブvol.13 戦国合戦録 信長戦記

 織田信長の生涯にわたる合戦の数々を収録したムック。たくさんの戦線をもっていた信長のこと網羅するまではとてもいかないけれど、彼の戦略を感覚的につかむにはいいまとまりかたをしていた。

 尾張統一戦の頃から内戦作戦による各個撃破の達人で――桶狭間だって戦術的に各個撃破といえる――勝てない戦いを見切るのに敏。そんな特性が際立っている。
 織田家はたとえ包囲網を構築されて窮地に立たされたとしても、一元的に支配した領域からもっとも重要な戦線に兵力を集中することができる。逆に信長と戦う側は、寄り合い所帯の悲しさで外線作戦の徹底に失敗ばかりしていた。
 織田家と徳川家の同盟が、信長に立ち向かった人々の同盟にくらべても強固な点も大きいだろう。それだけ力の差があったとも言えるかもしれない。

 全体を振り返ってみると、やはり武田信玄が包囲網にくわわったときが信長にとって最も危ない時期だったと意識された。
 勝頼も相当のやり手だが、それ以上の技の持ち主がよどみなく攻め寄せて来るのだ。はたして信玄が生きていたら――でも、信長(と家康)なら何とかしてしまった気がするなぁ。そんな印象を抱いてしまうことこそ天下人の証明なのかもしれない。

 締めの記事が大野信長執筆とは捻りが効いている。タイトルは織田信長戦記にしておくべきだったな!


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