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戦国合戦史事典〜存亡を懸けた864の戦い 小和田泰経

 タイトルの通り、応仁の乱から大阪の陣まで戦国時代の日本を揺らし続けた合戦の諸々を小さなものまで収録した事典。
 その数は864にもなるのだが、それでも伝え切れていない小合戦がたくさんある様子だった。やはり恐ろしい時代だったと思わざるをえない……。

 私の愛好する戦況図が収録されているのは50の主だった戦いに限られており、それも兵の動きが最低限分かる程度のものに過ぎない。地形が分かりやすい点はよいのだが、物足りない気分にさせられた。
 また、合戦の様子を伝えるのに、両軍の兵力や損害がデフォルトで記載されていない点も痛い。史料にそれらがしっかり伝わっているものが乏しかったという事情はなんとなく想像がつくのだけど、戦いの規模や位置付けを知るためにも分かっている兵力はすべて載せてほしかったところだ。

 そんな難点はあるけれど、やはりあまり有名ではない戦国武将の戦いまで伝えてくれている点が嬉しかった。連戦連勝をやってのける太田道灌のすさまじさに息を呑み、七転八倒の小田氏治の戦いにはニヤニヤして、津軽氏の戦いにはマニアックだなぁ、と溜息をつく。
 知られている武将でもあっさり記述された戦後処理から苛烈な性格がうかがえたりして、短く多くの戦いがまとまっていることのメリットが感じられた。織田信長や竜造寺隆信は当然として、毛利元就も相当怖いなぁ。

 最後までとことん今川家に忠実だった城主がいたことや、依田信蕃などマイナーだけどかなりのやり手を知ることができたのもよかった。

戦国合戦史事典 存亡を懸けた戦国864の戦い (Truth In History 20)
戦国合戦史事典 存亡を懸けた戦国864の戦い (Truth In History 20)
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