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地震予知を考える 茂木清夫

 阪神・淡路大震災(地震名、兵庫県南部地震)を契機に批判の集中砲火を浴びた地震予知の弁明書。つまり問題は予算だそうで…。
 可能性の議論をしているようでいて、地震予知の歴史を通して語っている。唯一の成功例である中国の予知はどうも議論に取り込めない気がする。

 長期予知と短期予知を混ぜこぜにしてしまっているのも気になるところ。
 けっきょく、余地の決定を下すのは人間で前震や地殻変動からの微妙な判断は機械にできるものではない。数人の才能が成否を決するのだとしたら、いつまで経っても地震予知はシステムとして完成しない気がするが、著者はインターネットを通じて研究者に即時データを提供していくことで上手くやっていけると考えているようだ。その方法は良いかもしれない。
 ともかく求められているのは当面の被害を軽減することであるし、究極的には地震の研究はそうやって稼いだ時間が解決するのだろう――1万年あれば確実に何とかなるかな。

地震予知を考える
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茂木 清夫
カテゴリ:地学 | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0)

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