<< ペグマタイト第50号(01−5) | main | ミネラルワールドへようこそ! きしわだ自然資料館 >>

第二次宇宙戦争 マルス1938 伊吹秀明

 ふたりのウェルズによって著名な作品「宇宙戦争」の続きを描いた作品。
 種の存続が懸かっているので当然といえば当然だが、諦めの悪い火星人がふたたび地球に侵攻作戦をしかけてくる。それに立ち向かう人類は、前回の戦いで手に入れた火星の兵器を複製して戦力を整えていた!
 いくら実物があっても、コピーできるレベルの技術ではない気がするけれど、実際にできてしまっている以上は事実と認めるしかない。乗員が細菌で死んでも機体そのものは、稼働する状態だから、かなり条件がいいのも間違いはない。
 火星人は火星人で、飛び抜けた技術力があるなら、火星の環境改善に挑戦しろよと思った。この作品より、原作へのツッコミになるかな。

 物語はツングースカ大爆発を絡めて、壮大な規模で展開していく。
 シベリア出兵とか、歴史の使い方がとても巧い。いろいろあったソ連も、実際に火星人が侵攻してきたときはイギリスの救援に力を貸しているんだよなぁ。

 最後の決戦はアメリカ・イギリス・日本を舞台に展開し、やたらと豪華だ。とくにイギリスでの戦いに各国が協力して、地球連合艦隊が生まれていることには謎の感動があった。
 ドイツとフランスは本国も侵されているはずなんだけど、大丈夫なのかなぁ。どちらにしろ首都が内陸にあるから海軍が活躍する余地はないのか。火星人の兵器からコピーした熱線砲を搭載した軍艦のキメラっぷりが堪らなかった。

 こうして火星人のおかげで地球が一丸となり、第二次世界大戦が起きずに済むなら、ありがたいことではある。ロボットバトルものとしても、かなり良いし多面的な愉しみ方のできる作品だった。


伊吹秀明作品感想記事一覧

第二次宇宙戦争―マルス1938 (ワニ・ノベルス)
第二次宇宙戦争―マルス1938 (ワニ・ノベルス)
カテゴリ:SF | 12:18 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 12:18 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1286
トラックバック