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図説地図とあらすじでわかる!史記 渡辺精一

 司馬遷が著した偉大な歴史書「史記」の内容を図入りでわかりやすくまとめた本。
 トピックがとても良くまとまっており、史記に描かれた歴史の概要を知るのにも、知識を確認するのにも良かった。ただ、城濮の戦いに楚王が出陣していたかのような記述をしているのを見ると、私が気付かないだけでいくらかの誤りが載っているのではないかという不信が芽生える……。いろいろな知識を連携させて、できるだけ正確なところを覚えておきたいものだ。

 故事成語を解説するコラムが良い合いの手になっていた。故事成語から歴史を覚えることもできれば、歴史から故事成語を覚えることもできる。意味が移り変わっている言葉もあるところがおもしろい。
 挿入されている地図が現在の道路や線路を描いているのは、観光する際のガイドのためなのかなぁ。親切なのか、無粋なのかわからないところがあった。

 残りふたりが決まらない春秋五覇について、この本は夫差と勾践を採用している。個人的には穆公と夫差を推してみたい。穆公にはどうしても国家補正が掛かっている気はするが……。春秋五覇の五人目はオチ担当みたいなものでもいいのだが、一番手の斉の桓公から人生にオチをつけているから困る。
 それに比べると晋の文公と楚の荘王は偉大だ。歴史の評価では大器晩成の方が老害を晒すよりも有利とも言えるが。

 あと、司馬遷が史記を書いた経緯からはじめて、武帝の時代まで戻ってくるところに妙に感動した。自らも歴史の一部であることを司馬遷は確認しながら書いていたのかもしれない。

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図説 地図とあらすじでわかる!「史記」
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