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つばさ[Tsubasa] 麻生俊平

 ドキッ!女だらけの人助け隊に、危険を感知する能力以外は平凡な少年、倉岡奨が参加する学園アドベンチャー作品。
 王道的ながらそれぞれ個性付けされたヒロインたちの特技を活かした活躍が楽しい。不良剣士、矢吹静香の「絶技」発言には痛い意味で背筋が凍ったけどな――あれはわざわざ口にしなければいけないものなのかしら?技名が口をついて出る特訓を受けていたから窮真流の名前を出されるのを嫌っているのかもしれない。
 バトルでいえば静香よりも影山麗の人をおちょくった戦いかたが脳裏にも鮮やかで好きだった。メインヒロイン檜垣翠子のそれは割とどうでもよかった……。
 きっちりやられ役をはたした不良軍団にはお疲れさまと言いたい。ヒロインたちだけではなく、やつらの特殊性もある意味、アイドルだよ。

 なんと言っても強烈な印象を放っていたのが「風呂」で、作中でも最後まで話題をひっぱった。あきらかに不自然な展開だったおかげで、妙に妄想をかき立てられてしまったよ。
 それに何とか対抗できそうなのは、料理を比較させようと翠子が迫ってくるシーンで、ラーメンとカレーの喩えに追撃をしかけて来たのには笑った。なんという問い詰め系。

 主人公の危険が近づくと鼻がツーンとする能力は、小説ならではの設定だと思った。絵や音では、こういう感覚はかえって伝えにくかろう。

つばさ (MF文庫J)
つばさ (MF文庫J)
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