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朝鮮半島を隔離せよ!上 大石英司

 むしろ冨樫先生の描くキメラアントハザードの妙なリアリティを再確認させてくれた一作。情報がむやみに管制されていることはとんでもない事態をまねくことの好例。
 作中のような生物兵器天然痘は行き過ぎでも、SARSや鳥インフルエンザは実在する脅威なのでフィクションとして軽視はできない。まぁ、これも作中でいわれているように人の移動が制限されて交通網が未発達なことが被害を局限する可能性はあるのだろう。むしろ危ないのは情報が錯綜していて交流の活発な中国かもしれない。初期対応で馬鹿をやりそうな日本もあまり安心できる国ではないが。

 カニバリズムが当然のこととして扱われていることに驚いた。実際はどうなのかしらないが、蛋白源が他にないかもしれないのは分かる。
 あるSFで死んだ改造人間の同胞を食すシーンがあったが、あれはあくまでも死後の処理だった。話の中ではわざわざ殺して食うから恐ろしい……そして、それが不思議でない国が海を挟んだむこうにあるという現実が。

朝鮮半島を隔離せよ〈上〉
朝鮮半島を隔離せよ〈上〉
大石 英司
カテゴリ:SF | 13:34 | comments(0) | trackbacks(0)

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