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最強戦艦 魔龍の弾道6 林譲治

 最強戦艦の物語ではじまったはずが、船団護衛戦がじっくりと描かれている……こっちの方が大事だと読んでいてしっかり理解できてしまうから困る。
 けっきょく、戦艦大和さえもが輸送任務に狩り出されることになり――そこで偶発的に戦艦アイオワとの海戦が勃発する。もはや偶然に頼らなければ戦艦同士の「決闘」は起こらない時代なのであった。

 それでも、何らかの働きができれば何もできないよりはマシだ。当初考えられていた任務とは違う任務に従事することと、何もできずに自分たちの時代は過ぎ去ったのだと痛感することの、どちらが辛いのだろうか。
 そんなことも考えた。戦わなければ死の危険から遠ざかることができる、なんて考え方もあるけれど。


 終盤では大和が劣化ウラン弾を発射!地上に向けて撃ったのではなく、総員退艦した戦艦に撃っただけマシだが、これはこれで一線を超えている気がしないでもない。まぁ、一斉射分しかなかったから、後が続かないだけよいか。
 たった十発ではけっきょく使い道に困るわけで、製造のコストを考えるとやはり意味が薄かった気がする……それでもジェット機やロケット機よりも読者を興奮させる「この時代には画期的な新兵器」である事実が皮肉だ。

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最強戦艦 魔龍の弾道〈6〉 (歴史群像新書)
最強戦艦 魔龍の弾道〈6〉 (歴史群像新書)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0)

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