<< 戦艦ミズーリを奪取せよ・上 大石英司 | main | 修羅の波濤外伝1 横山信義 >>

戦艦ミズーリを奪取せよ・下 大石英司

 真珠湾、ハワイ島、そしてイラクの三つの場所で米兵誘拐事件が巻き起こした戦いが繰り広げられる。
 そのすべてにサイレント・コアが関わっているのはまるで悪い冗談だ。それぞれに偶然いる理由をどんな風につけているのか、意地悪い意味で愉しみにしてしまう(まるで名探偵コナンである)。
 死者を出さないのも、あまりに厳しい条件だとそれをクリアーする方法が愉しめるようになった。今回はアメリカ海軍の特殊部隊が失敗するほど厳しい戦いだったから尚更だ。

 三つの戦線ではハワイ島のジャングルを舞台にした追跡行がお気に入り。火山島の地形にも興味があるので、多角的に楽しめる。イラクの戦いは人の心まで荒んでいるので、読んでいて辛いものがある。
 どれだけ多くの因果応報が捕虜たちを襲ったことか。

 敵にも同情できる余地が多かったせいか、わりと死者の少ないミッションだったなぁ。そう結論付けようとした最後の最後で人命のバーゲンセールが催されてしまった。
 人命を大事にする国の人間ほど死ににくい。そう考えればサイレント・コアの扱いも筋が通っている。筋の通る国であると信じ続けたい。

大石英司作品感想記事一覧

戦艦ミズーリを奪取せよ (下) (C・novels)
戦艦ミズーリを奪取せよ (下) (C・novels)
カテゴリ:架空戦記小説 | 08:20 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 08:20 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1383
トラックバック