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ギリシャを巡る 萩野矢慶記

 ギリシャの写真付き旅行ガイド。ガイドブックとして不満なのは地域ごとの紹介ページに地図での位置が出てこないこと。初めの地図以外にも各ページで相当地域を赤く強調した縮図があってくれるとよかった――ギリシャにまったく地理感覚がないので。
 他に大きな不満はなく写真は堅実に上手いし、記載も長く滞在し経験の重みがある。歴史重視の記述が多く、ギリシャの地が独自の勢力だけではなく、古来はローマからトルコ、ヴェネチア、イギリス、イタリア、ロードス島騎士団などが重ね重ね占拠してきたことを教えてくれる。
 しかも海や山岳で分断された細かい地域の集合だから、それぞれの経歴に応じた独自の風土が根付いていることがわかって興味深い。戦いを経験した側にはたまらないだろうけど。

 またギリシャの先進国になりきれないところが余裕のある生活を許して観光地としての価値を高めているようだ。人口数百人の島にもそれぞれの暮らしがあって、そこだけにしかない見どころがあるのは素晴らしいことだ。
 読んでいてギリシャへの憧れをかき立てられてしまった。

カラー版 ギリシャを巡る
カラー版 ギリシャを巡る
萩野矢 慶記
カテゴリ:歴史 | 11:45 | comments(0) | trackbacks(0)

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