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三国志 第二巻 宮城谷昌光

 時代は桓帝から霊帝の時代へ。
 曹操や劉備が誕生して、やっと見知った土地に入ってきた感がある。著名でない時代であっても、有為の士がたくさんいて、平時なりのドラマが繰り広げられている。当然のことではあるのだが、彼らのしっかり記録を残している中国人のマメさに感心した。
 李膺や皇甫規あたりは覚えておきたい。宦官らしからぬ性質をもった呂強も印象的な人物だった。党錮の禁を起こした宦官たちの名前はできるだけ覚えたくない……。

 平時と言っても、大規模な盗賊団は発生するし、羌族など異民族との戦いは繰り広げられている。なによりも、宮廷が酸鼻を極める有様だ――どうせ、自分の周りが地獄なら、天下が地獄になってしまうことも気にしない。そんな感覚が宦官を重用する皇帝たちには備わっているのではないか。
 宦官に言いくるめられて有能な人材を次々と処断していく霊帝の無能さが悲しくも、恐ろしかった。寿命の短さは呪いであり救いだ。清河王が生き続けてくれていれば……。

 暗澹とした時代は、英雄や怪物を産み落とす。というわけで、アホバカ霊帝により更迭された盧植に代わって、董卓の登場となる。

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カテゴリ:時代・歴史小説 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0)

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