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戦国の城全史 歴史群像特別編集

 オールカラーで戦国時代の城を時代別に解説していく。
 戦国の堅城戦国の堅城に重複する部分が多い上に、コラムの密度が薄い……前記の二冊を持っているならば手を出しにくい本だ。どちらも入手困難になっているから持っていない穴を埋めるなら良いかも。

 とりあえず見ごたえのあるイラストレーションを漫然と眺める用途には、シリーズ中でいちばん向いている。紹介される城も、時代と地域が網羅されているから、親しみの湧くものがひとつは見つかるのではないか(もうしわけないが北海道と沖縄在住の人は除いて)。

 ただ、四国の城がひとつだけなのは気になる。細川氏や三好氏によって安定した支配が続いていたからテクニカルな城が造られにくかった事情は分かったのだが、内線作戦を行っていた長宗我部氏の土佐まで行けば、面白い城もありそうなものだ。

 個人的には徳川家康が築いた「能見長塁」が気になった。家康は武田氏と戦うために奥三河にも長塁を築いていた――という説がシリーズで主張されていた――はず。これらの長塁は、長篠の合戦が希代の戦術家に大きな影響を与えていたことを示すのかもしれない。


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