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スーパーアース〜地球外生命体はいるのか 井田茂

 系外惑星研究の本を多数書いている著者による2011年2月時点での系外惑星紹介本。ホットジュピターやエキセントリックプラネットだけではなく、もっと小さな氷惑星や地球型惑星まで発見されるようになった研究の進捗状況を活き活きと描きだしてくれている。
 最初に系外惑星を発見したスイスのマイヨール教授が最前線に立ち続けているほど新しくホットな現場なのだから、さもありなん。カリフォルニアチームとスイスチームの熾烈な惑星発見競争など、系外惑星そのものではないところも興味深かった。分裂してしまったというカリフォルニアチームは、大丈夫なのかな……。
 そんな情勢の中、NASAがケプラー宇宙望遠鏡によって大量の系外惑星候補を発見したことが、牧歌的な空間から機械工業的な発見の草刈り場になった彗星や超新星の発見業界を彷彿とさせた。
 まぁ、それでも活躍しているアマチュアはいるので、系外惑星の捜索においても根気の強いアマチュアが存在感を示し続けられる環境が生まれるかもしれない。

 副題になっている「地球外生命体はいるのか」については、いささか風呂敷を広げすぎたところがあって、今後の研究課題を語っているのに近い。プレートテクトニクスの存在までもが海の安定的な存在に必要とされるなら、地球外生命体のハードルも再び上がってくる。その辺りはかつて海が存在したと考えられる火星の研究とも比較しながら考えていく必要のある問題である。
 かつてラブロックの著書で読んだ珊瑚礁がプレートテクトニクスの最初の駆動を生みだすという説がまだ可能性を失っていないのなら、海と生命、プレートテクトニクスは相互に存在しあうものになるはずだが、はたして!?
 いつ触れても刺激的で興味深い分野である。

スーパーアース (PHPサイエンス・ワールド新書)
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