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蒼海ガールズ!2 白鳥士郎・やすゆき GA文庫

 もうコレ手遅れだ。特にアリル・ゴス副長とロビンは完全にあっちの世界に逝っちゃっている。
 シューフェンが可愛すぎることが諸悪の根源。気持ちは分かるんだけどね――分かってしまう自分の気持ちは分かりたくない。

 さんざん自分に言い訳をしながら、シューフェンを視姦しまくる副長には笑った。真面目な人ほど崩れはじめると、ものすごい勢いで明後日の方向に逝ってしまう。
 ぶっ飛ぶことにすら真面目と表現することもできるかもしれない。それに比べれば不真面目なセネカ艦長は、元々逸脱しているがゆえに外れきらない安定感がある。
 これも一つの適材適所の形。


 ストーリーは紅帝国艦隊との戦闘で傷ついたビシャスホース号が赤道直下の無人島エクアトリアル島で、傾船修理をおこなうと言うもの。570トンもあるフリゲート艦を浜辺に引き上げて、横倒し状態で船底を修理するとは人の力は計り知れない。
 機械力がなくても、人にはここまでの事ができるのだと素直に感動した。船底に銅板が張られる理由の説明など、トリビアもおもしろかった。

 そして、締めはやっぱり海賊との戦闘!
 セネカ艦長の作戦は下手をすると敵船ごとシューフェンたちを吹き飛ばしているよね……そのリスクがあるからド・モランはアラミス人の動きを読み切れなかったのではないか。
 時間稼ぎの人間を出さなくても準備に間に合っていた気がするし――そもそもシューフェンのおかげで休暇が増えていなければ、修理が完全に終了していたはず。
 思い返せば、いろいろ際どかった。
 シューフェンきゅんへのナマコぶっかけとか際どかった。副長が目撃したら確実に毎晩のオカズにしているなぁ。オカズ同士、持ちこんだヤギと交換してたもれ。


 世界設定はアラミス王国=大英帝国、紅帝国=清帝国、ユグドラシル合衆帝国=ヨーロッパ統一国家(民族的にナポレオン帝国ではない)、ノルマナ貴族連合=フランス、ヴァージニア植民共和国=アメリカ、アタランテ海=大西洋、大内海=地中海、北方リグド海=北海といったところかな。
 ヴァージニア人の6割がアラミス系という設定に、かの地の人口構成比が気になった。アラミス系ヴァージニア人も男の出生率が20人に1人のままならヴァージニアの男は2割少しくらい?男女比の偏りが遺伝的な要因ではなく、アラミス島が環境ホルモンに汚染されている等が原因なら、もっとまともになっているかも。
 海外航海中に産まれた子供は男の割合が上がるみたいな統計があればもっと考察できるんだけどなぁ。

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蒼海ガールズ!2 (GA文庫)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 00:14 | comments(0) | trackbacks(0)

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