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ロシア最後の皇帝 ナショナルジオグラフィックDVD

 共産主義革命によって打ち倒されたロマノフ王朝最後の皇帝ニコライII世とその家族の運命。
 しかたがないのは分かるが、当時のモノクロ映像の比率が多すぎて画面の新鮮さに欠けたのが不満。ロマノフ家が悲劇にあったのは当然だと感想をもった。主人は無能、母は新興宗教に嵌って情動不安、崩壊した家庭そのものだ。その家庭が皇帝一家であったことが歴史に大きな波紋を広げる結果になった。
 ひとりの無能者をトップにしただけで国家が潰れてしまうのは既にロシア帝国が限界に達していた証明でもある。せめて有能な後継者をえるシステムがあればよかったのだが、皇太子や皇女たちの遊ぶ風景をみる限りではアホを望んで生産していたようにみえる。ドイツ生まれの王妃の振舞いをみればロマノフ家だけの問題だったかは疑問だ。
 優れた能力を示さずに何のゆえあって人の上に立ってるんだか……更に古い時代の大した生活していない王侯貴族のほうが高貴さに恵まれているようにすら思える。
 宗教の問題もあったのだろうし、遺伝子もおかしくなっていたのかもしれない。

 もっとも危険なのはこれらの実像を知らずに無闇な幻想を抱くことだ。愚かな連鎖が生まれる可能性がある。ソ連も隠すのではなく素直に公表すればよかったのにな――子供まで容赦なく処刑したのがいけなかった。

ロシア最後の皇帝 ロマノフ家の悲劇
ロシア最後の皇帝 ロマノフ家の悲劇
カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 12:07 | comments(2) | trackbacks(0)

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コメント
仰るとおりです。ニコライ2世はあまりにも家庭の幸せを追い求め過ぎましたね。統治能力の無さも自覚せずに日露戦争や第1次大戦など有害無益な戦争を繰り返した揚句自滅しましたね。結果論ですが欧州諸国の王皇室から縁談数多であったであろう愛娘達すら適齢期になっても誰一人嫁がせることもせずに虐殺されてしまいました。同情論は強いようですが、個人的には同情には値しません。今年はニコライ2世一家没後90周忌にあたりますが、私は今でもアンナ・アンダーソン夫人はアナスタシア大公女であったと考えています。複雑怪奇な国際情勢の渦の中で歴史の闇の中に葬られたのだと思います。DNA検査といえども完全ということはありません。
| ツシマ | 2008/02/23 9:35 PM |
 コメントありがとうございます。

 同情ではないのですが、ニコライ2世だけが歴代皇帝のなかで極端に愚かだったわけでもないですよね。即位した時代の間が悪かったとはいえる思います。愚帝が続けるロシアンルーレットでついに当たりを引いてしまったといいましょうか……。
 もちろん時代の流れを悟って賢明に動くことが最高権力者の仕事のはずなんですけどね。
| こいん | 2008/02/24 12:36 PM |
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