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日本の城[古代〜戦国編]〜知られざる築城の歴史と構造 西ヶ谷恭弘・香川元太郎

 香川元太郎先生のイラストレーションだったので。

 あえて言おう。香川元太郎先生の城イラストに外れなし!
 何時間でも眺められ、魂まで引き込まれる素朴で力強いイラストを堪能した。斜面の処理が素晴らしく、石垣を使わない土の城では特にそれが活かされている。小牧山城など、最高だった。

 解説文は学研の戦国の堅城シリーズに比べると、城の戦略環境などへの言及は少なくて淡泊。それでも充分に専門的なのだが、イラストと文章のバランスがよいので読みやすかった。
 ただし、コラムを中心に最新の研究成果にそぐわなくなってきていると感じられる記述があったのも確かである。

 戦国時代に限らず、日本における城郭の出現から話をはじめ、琉球のグスクに触れているところも特色である。
 城の記述を通して琉球の三山時代への知識を増やすことができた。特に護佐丸が気になった。中山と南山の本拠地はかなり接近していたのだな。

 あと、岐阜城の復興天主など考証に問題のある鉄筋コンクリート建築物の話題が何度か出て来て、気持ちを寒くしたが、あれはあれで古いコンクリート建築物としての歴史的価値を帯びてくるものかもしれない……見てくれに拘ることの愚かしさを四方に示す“戒め”としての価値もあろう。

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日本の城 (〈古代~戦国〉編) (ビッグマンスペシャル)
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