<< 新訂 水生生物ハンドブック 刈田敏三 | main | GOSICKs-ゴシックエス-供漸討ら遠ざかる列車 桜庭一樹 >>

GOSICKs-ゴシックエス-春来たる死神 桜庭一樹

第一章 春やってくる死神が学園に死をもたらす
 ヴィクトリカの退屈を殺す死神とするなら、必ずしも間違ってはいない。一弥がヴィクトリカに出会うボーイミーツガール回。
 ワイヤーで首切断は、コナン一話のトンデモトリックからの由緒正しきトリックである。一弥が殺したとするなら警部は凶器の所在を証明しなければならない――いちおうしたけど、その時点で容疑も外れてくるだろうと。まぁ、帝国軍人の息子というなら目の前で人の首が飛んで血の間欠泉が吹きだしても気絶するなと……うろたえるな!帝国軍人はうろたえない!
 犯人の動機がまったく語られていないので怖かった。

第二章 階段の十三段目では不吉なことが起こる
 このトリックによれば、ミリィ・マールは自殺?そんなにタイミングよく死ねるものではないはずで、病魔に蝕まれていたとしても最期は自ら命を絶ったと判断せざるをえない。
 イタリアとフランスとスイスに挟まれたソヴュールの国民ならカトリックの可能性が高いわけで、カトリックで自殺は……その辺り綺麗にスルーしているヴィクトリカは優しいなぁ。

第三章 廃倉庫にはミリィ・マールの幽霊がいる
 本物のアブリル登場。お姫様を救うナイトは、武士でした。セシル先生の反応がいちいち可愛すぎる。メガネを外して見えていなければ、何もない。「お化け」相手には有効な対応だが、お化けのフリをした悪人が相手の場合は最悪の対応だ。

第四章 図書館のいちばん上には金色の妖精が棲んでいる
 学園の怪談はクィアランが盗品を隠すために仕込んだものであったという全体的な種明かし。二代目も噂を子供たちに浸透させるために一役買ったのかもしれない。少なくともミリィ・マールは自覚なしにしろ協力させられているな……。
 アブリルかわいいよ。

第五章 午前三時に首なし貴婦人がやってくる
 泥だらけになったヴィクトリカの手をかいがいしく拭いてやる一弥が可愛い。されるがままになっているヴィクトリカも可愛い。年下の幼女なら自然な状況だが、二人は同い年なんだよなぁ。すさまじく倒錯したものを覚える。

序章  死神は金の花をみつける
 セシル先生視点からヴィクトリカと一弥の馴れ初めが描かれる。授業に一度も出ていなくても自分の生徒は生徒。常に気に掛けているセシル先生は良い先生だ。
 第一章の「運命の女の子」が強力に補強されていると感じた。ところでこの時代の日本に黄色の花って本当にないのかな?菜の花なんかは観賞用にはならないか。

GOSICKs   ‐ゴシックエス・春来たる死神‐   (角川ビーンズ文庫)
GOSICKs   ‐ゴシックエス・春来たる死神‐   (角川ビーンズ文庫)
カテゴリ:ミステリー | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 00:53 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1731
トラックバック