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GOSICKs-ゴシックエス-供漸討ら遠ざかる列車 桜庭一樹

第一章 仔馬のパズル
 生徒たちがバカンスに行く中、学園に残る一弥とヴィクトリカ。こちらはこちらで甘いバカンスである、たぶん。アブリルの噛ませ犬的な扱いが憐れ。屁こきいもりでも噛ませ犬よりはいいよ。
 ところでフランスとイタリアとスイスに国境を接して、なおかつ海に繋がっている西欧の小さな巨人は、フランスとイタリアの国境を接触させていないことになるのでは?フランスとイタリアが味方だった第一次世界大戦はいいけど、第二次世界大戦では思いっきり戦火に巻き込まれそう。たぶん、ヘタリアの北半分を占領するくらいはできるな。その後、ドイツが出てきて偉いことになるのはお察しください。

第二章 花降る亡霊
 アブリルが手紙で伝える不思議な経験。漫画で先に読んだ。
 手紙から事件を解くのは必要な情報がすべて含まれているとは思いにくいから難しい。作品はアブリル視点で細かいところまで書かれているけれど、手紙の内容がすべてを網羅しているとは思えない。ミステリ作家の手腕が問われる手法である。

第三章 夏から遠ざかる列車
 寮母さんと先生の別れからはじまる馴れ初め。先生もたくましいというか、おもしろいというか。意識してみると名前のあるレギュラーキャラクターは変人揃いである。ゾフィーは割り合いまともかな?
 一弥が最もまともと言いたいところだが、女の子の趣味が危ない。

第四章 怪人の夏
 武者小路さん、第二次世界大戦を生き延びてね!その前に陸軍を辞めている気もするなぁ。武者小路実篤先生のおかげで、体育会系名字なのに文化系名字に感じられることに気付いた。7歳の瑠璃に興味を抱くとは一弥と武者小路は気が合いそうだ。7歳の着物を身まとえるヴィクトリカェ……。
 吉良の怪しさ爆発具合も笑えた。
 ヴィクトリカが一弥の部屋に入って来なかったのは、何かされると思ったからなのかな?ニヤニヤ。姉の色恋の疎さを語っている一弥も疎いこと疎いこと。常識的に考えて、同じ年の女の子を寮の部屋に連れ込んだらイカんでしょ?

第五章 絵から出てきた娘
 第一印象最悪に描かれている管理人が酷い目にあう話じゃなかった……こういう時代ってことなのかな。二人組の刑事がいつも手をつないでいるのはヴィクトリカのせいだと判明。警察関係者については、変人奇人にみえるのはヴィクトリカが原因のようだ。良かった――んだけど、変な状況に慣れてしまう点に不安が残る。

第六章 初恋
 叙述トリック!
 悪を倒すためなら「悪魔」と取引することも厭わないグレヴィール警部かっこいい。彼の最終形態はデーモン小暮閣下にございますか?
 両想いだったのに結ばれなかったグレヴィールとジャクリーヌの関係がとてもほろ苦い。もしかして警部になったのも警視総監夫人のためだったり?

GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫)
GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫)
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