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戦国武将の合戦図 小和田哲男 監修

 現代に残る合戦図屏風の紹介解説本。フルカラーでたまに別の再現イラストが加えられている。
 合戦図屏風の来歴や見るべきポイントを把握する役に立つが、単独ですべてを見た気になれるかと言えば非常に難しい。本の版が小さすぎて、細かい部分がなかなか見えてこないのだ。
 本物か他の大判で合戦図屏風を収録している本の補完にもちいる使い方がベストであろう。どうしても、この本だけで完結させたければ拡大鏡が必要かと。

 ここの合戦図屏風について語ると、それぞれの来歴によって内容にバリエーションのあるところが興味深かった。写実からかけ離れている江戸時代後期の屏風であっても、その歴史を知った上で観るなら素直に楽しめそうだ。
 鉄棒を振り回している最上義光にはニンマリさせられてしまう。

 リアル路線の屏風では、小牧長久手合戦の屏風が非常に印象的だった。鼻をそがれた死体がゴロゴロ転がっているところが拡大表示されているんだもの・・・・・・長篠合戦図屏風ばかり頭にあったけど、小牧長久手合戦図屏風も侮れないな。

 また、島原の乱までは戦時には打刀といえども、太刀のように刃を下にして差す習慣があったことがいくつかの合戦図屏風から説明されているので、頭に留めておきたい。

 機会があれば実物を一日じっくり眺めたいものである。おそらく、かつて藩主の子供たちが、そうしていたように。

戦国武将の合戦図 (ビジュアル選書)
戦国武将の合戦図 (ビジュアル選書)
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