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3日でわかる 古代文明 小川英雄

 いわいる世界四大文明くわえてギリシア・ローマ、アメリカ大陸の文明、日本縄文時代がテキパキと紹介されている。それぞれ短くて物足りないことが多いが、年表を丹念にみていると気になる記述があったり、他の本で得た知識に骨格をあたえる役に立ったりして、まあまあ有用だった。ちなみに2日で読んだ。

 インダス文明の年表がメソポタミア文明などに比べると非常に粗い点が寂しい。文字が解読されていない以上は、年代測定法と遺物に頼った年表作成をするしかないわけで無理からぬところである。
 エジプト文明の萌芽期の動きがとても興味深かった。北と南の融合がエジプトを生んだわけだが、その後の歴史は北からの圧力はいろいろあるのに、南からの圧力はあまり印象に残らない感じだ。ピラミッドパワーやグラハム・ハンコックに言及するのは自重してほしかった。
 メソポタミア文明についてはシュメルからアッシリアまでの大まかな流れが掴みやすかった。アッシリアや新バビロニアはペルシアの反面教師になったのかもしれない。

 注目の日本縄文時代は三内丸山遺跡の情報をメインに据えて、当時の日本が他の文明と足並みをそろえた段階にあったことを訴える。まぁ、人口は500人くらいで、インダス文明の巨大都市とは比較にならないけど……。
 古代日本における交易の話に翡翠や黒曜石、琥珀など鉱物の知識にリンクするトピックがあって楽しめた。国内の“ピラミッド”は何人がかりで何年かけて築いたものか、考えはじめると縄文時代の底が知れなくなる。

関連書評
NHKスペシャル四大文明[メソポタミア] 松本健
NHKスペシャル四大文明[インダス] 近藤英夫
NHKスペシャル四大文明[中国] 鶴間和幸
メソポタミアの王・神・世界観 シュメール人の王権観 前田徹

3日でわかる古代文明 (知性のBasicシリーズ)
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