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ジャマイカ(ナショナルジオグラフィック世界の国) ジェン・グリーン

 ナショナルジオグラフィックの豊富な写真で紹介されるジャマイカの地理歴史。
 遠くの国ではあるが、波乱万丈な歴史背景をもっていて興味深かった。また歴史と地理がむすびついて発展することもよくわかる。
 タイノー人の絶滅は残念すぎるなぁ……彼らが生き残っていればジャマイカの歴史はもっと豊かなものになったはずだ。

 ジャマイカ最高峰のブルーマウンテンとコックピット・カントリー(カルスト地形である)を拠点に白人の支配に立ち向かった逃亡奴隷マルーンの戦いも興味深かった。
 第一次マルーン戦争はゲリラ戦で勝利したが、第二次マルーン戦争では猟犬を使った追跡でイギリスが勝っている。人は学習するのである。

 産業に目を転じると豊富なボーキサイトが印象的だ。アメリカやカナダに続いて中国が貿易相手国に名を連ねているのはアルミニウム資源のおかげだろう。日本は電気代がバカ高いのでアルミ精錬では活躍できない……。
 二大政党制になっている状況と、政治姿勢に対するアメリカの反応がモロに経済に影響する事情も興味深かった。中南米諸国の国家経営は難しい。

ジャマイカ (ナショナルジオグラフィック世界の国)
ジャマイカ (ナショナルジオグラフィック世界の国)
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