<< 自分さがしの日本の名景ベスト50 渋川育由 | main | 世界の戦争3〜イスラムの戦争 牟田口義郎・編 >>

石と人間の歴史〜地の恵みと文化 蟹澤聰史

 古い大陸から新しい大陸へ。
 説明対象となる土地を進めながら紹介される人と土地の関わり。著者はすばらしく博学で、地質学の説明を行いながら歴史や文化についての言及もこなしている。
 おかげで多くの知識をいっぺんにおさらいすることができたし、新たに得ることのできた知識も多い。

 紹介されているゲーテのヴェスヴィオ火山記録が優れた視点から描かれていることが分かって、彼の名前が石に使われることに納得してしまった。完全にプロの目線をもって地質を見ているなぁ。

 聖書に出てくる12個の宝石は有名だが、そこから誕生石の話題に入るのではなく、黄玉とペリドットの歴史的な関係に話をもっていった。それがまた新鮮でおもしろかった。結局、誕生石についても、ちょっとだけ触れていたけれど。

 人は土地と強く関わりながら生きている。その土地を生んだのは、悠久たる地球の歴史なのだと再確認させてくれる本だった。

関連書評
山梨の奇岩と奇石〜石のロマンを追って 石田高・著 石田啓・写真

石と人間の歴史―地の恵みと文化 (中公新書)
石と人間の歴史―地の恵みと文化 (中公新書)
カテゴリ:地学 | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:02 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック