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「孫子・呉子」一日一話〜兵法に学ぶ組織の動かし方365 松本一男

 一日に一文ずつ、孫子と呉子の文を紐解いていくことで、孫呉の兵法を会得しようと言う本。
 書き下し文と訳文が書かれると、ほとんどスペースが残っていないのでビジネスへの応用例と言ったものはないに等しい。それでこのサブタイトルは、ビジネス書の皮を被ることで兵法書を売っている感じで、逆の本が多い中、好感度が高かった。
 ただ、書き下し文に文字数制限があるらしくて、日付の下に書かれた文の続きを解説文の最後にもってくる構成は読みにくかった。

 内容はいつもの孫子と呉子だが、孫子を読んでいてつくづく思ったことは、これを帝国海軍がまともに読んでいたら太平洋戦争をふっかけようなんて考えたはずがない、ということだ。
 いくら孫子を得意げに紐解いて見せても、実用が非常に難しいことは、趙括や馬謖の存在が裏付けている。逆に半渡を撃つ教えに偏らず、死地の教えを応用している韓信の名将ぶりを意識せざるをえない。

 呉子の方は、少数精鋭主義と受け取れる内容が多めだった。戦うべきではない相手に挙げられている例に、秦を連想させる要素が多いことが印象的だ。
 指揮官の呉起としては連中が戦うべき状態になる瞬間を冷静に観察して攻撃を仕掛けなければならない。戦場では一部も隙のない男だったのだろうなぁ。

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「孫子・呉子」一日一話―兵法に学ぶ人と組織の動かし方365 (PHPビジネスライブラリー)
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