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南海燃ゆ2〜フィリピン攻防 三木原慧一

 日米の戦いは舞台を海南島からフィリピンに移していく。
 もちろん史実のようにフィリピンの航空戦が展開することはなく、アメリカ軍は頑強な抵抗をみせる。特にクラークフィールド基地の架空戦記っぷりは強烈で、エリア88に出演できる資格を備えていた。
 陸軍機が地下からカタパルトで発進するんだから浪漫に溢れている。こういう真似は共産主義者にやらせる作者だと思っていたんだけどな。

 そういえば北の共産主義者たちは今回も絶好調であるらしく、話題の半分をメイドスキーが占めている。あほちゃうか?
 ドゴールが政治亡命――という形の打算亡命――を遂げて赤軍のトップに収まっていることには驚いた。トハチェフスキーと仲良くしながら電撃戦の計画を練るとは凄まじい世界だ。ジューコフはどうした?
 ベリアについてはいつも通り。最後にむごたらしく死ね。

 アメリカもなかなか腐敗していて、困った状況にある。戦記シミュレーション小説も席次を飛ばした人事をもちあげる時代から問題点を指摘する時代に突入したらしい。
 一方で、老兵たちが選択的な犠牲になってマニラ湾に旧式戦艦4隻で突っ込んでいる。むちゃしやがって……と敬礼すればいいのかな。ヘロドトス的には親が子の葬式に立ち会う事態を回避しているので評価すべきことなのかもしれない。

三木原慧一作品感想記事一覧

南海燃ゆ〈2〉フィリピン攻防 (C・NOVELS)
南海燃ゆ〈2〉フィリピン攻防 (C・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0)

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