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通商護衛機動艦隊 興国の楯〜米軍クーデター作戦を阻止せよ! 林譲治

 タイトルから米軍によるアメリカ国内でのクーデター作戦だと思い違いをしていた。アメリカ軍がオーストラリア内でクーデターをぶちかます作戦だった。中南米では繰り返し行われてきた手口である。流石はアメリカ。幻想をもたせない。

 しかし、彼らの前に立ちはだかるのは通商さん。複雑怪奇な作戦をやり遂げて、海軍と協力の上、空挺部隊を空中で壊滅させてしまう。エセックス級空母ヨークタウン(供砲侶眥世泙如箸まけ”についてきて、太平洋地域にある国家に対する政治への干渉が非常に高くつくことをアメリカ人に知らしめた。裏庭とは違うのだよ、裏庭とは――裏庭でも止めてほしいけど。

 数十人規模で行われる戦いがメインであったために、かえって一人一人の死を重く感じる結果になった。ジェフリー大尉の経験などは生々しくて、ついつい感情移入してしまう。人知れず死んだ中尉たちも可哀想だった。
 それに比べると日本側の死者は描写が淡泊なところがある。まぁ、遠山と佐竹のコンビがいるからなぁ。あまり真面目に描くとバカバカしくなってしまうのかもしれない。

 最後の戦闘は「戦闘機無用論」が復活しかねない内容だった。「噴進弾さえあれば戦闘機など無用!」と調子に乗る源田マンの姿を思い浮かべることができてしまう。

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興国の楯―通商護衛機動艦隊 米軍クーデター作戦を阻止せよ! (歴史群像新書)
興国の楯―通商護衛機動艦隊 米軍クーデター作戦を阻止せよ! (歴史群像新書)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0)

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