<< キーワードで探る四大文明 吉村作治/後藤健/松本健/近藤英夫/鶴間和幸 | main | 文庫版ローマ人の物語1〜ローマは一日にして成らず・上 塩野七生 >>

FAR OUT(ファー・アウト)銀河系から130億光年のかなたへ マイケル・ベンソン/檜垣嗣子

 地球近傍の星々からどんどん遠くの世界へ。宇宙誕生直後に生まれた銀河の画像、いわいるハッブル・ディープ・フィールドまでを収録した天体写真集。
 アマチュアレベルからは到底想像できない高解像度の画像が多く収録されており、天体の美しさに圧倒された。特に馬頭星雲など、星雲が本当に「雲」に見える点には感動を禁じえない。筋のひとつひとつが鮮明に目で追えて、大気中の雲の流れを見ていると錯覚しかねないほどだ。
 大気のない宇宙を舞台にしていることもあり、詳細すぎる画像に距離感が狂って、まるで自分が宇宙のかなたまで旅している気分になれる。

 そして、それは時間を遡る旅でもある。光が放たれた時代の解説が平行して載せられている構成が非常におもしろい。
 天体の本であるにも関わらず歴史分を補給することができた。歴史の中にも天体の話題は事欠かず、先祖の生活が星の巡りと共にあったことが分かる。
 考えてみれば私たちの身体を構成する元素もビッグバンや星の活動から生まれたわけで、我が身から宇宙の果て130億光年先まで、ひとつながりの世界なのだ。その事実の発見に驚嘆を禁じえない。

関連書評
双眼鏡で星空ウォッチング 第3版 白尾元理

ファー・アウト―銀河系から130億光年のかなたへ
ファー・アウト―銀河系から130億光年のかなたへ
 放射圧が自己重力に優って超新星になる恒星のサイズであるエディントン限界の知識が新鮮だった。太陽の120倍だと即座に超新星爆発してしまうんだな。
カテゴリ:天文 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:45 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/1898
トラックバック