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太古からの9+2構造〜繊毛のふしぎ 神谷律

 真核生物には共通して9+2構造をもって存在する繊毛の不思議に迫っていく本。
 単細胞生物の水中移動でおなじみの繊毛(鞭毛も長さが違うだけで繊毛と基本的に同じ物であると本書で知った)が、人間の内部でも非常に多くの働きをしていることがわかる。
 繊毛の異常によって引き起こされる様々な疾患が怖い。内臓の逆転と多指症や水頭症という関係の遠そうな症状が繊毛のキーワードでつながりを持っていることに驚いた。

 紹介されている研究内容は専門性が高くて、生物学や医学に造詣がないと、理解しきれない感じだった。
 それでもコラムなどから、いろいろと興味深い知識をえることが出来た。モデル生物が誕生する事情などは、とてもおもしろい。研究例が集まるほど、研究対象になりやすくなる流れはいろいろなものに共通しそうだ。でも、ブレイクスルーは時に傍流の生物から現れたりしないかな。

 ともかく研究対象として名前の頻出するクラミドモナス(和名コナミドリムシ)に愛着の湧いてくる本だった。

太古からの9+2構造――繊毛のふしぎ (岩波科学ライブラリー)
太古からの9+2構造――繊毛のふしぎ (岩波科学ライブラリー)
カテゴリ:科学全般 | 21:03 | comments(0) | trackbacks(0)

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