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戦国大名勢力変遷地図 外川淳

 戦国時代の大名たちが領土を奪ったり奪われたりした様子が楽しく追っていける歴史地図。
 小田氏(織田にあらず)の勢力が描かれているので買った。佐竹氏の圧力によって押しつぶされた様子はとてもとても悲しいものだ。この本の場合、小田氏以上に少弐氏の不死鳥っぷりが感動的だった。
 あと、いままで意識したことのなかった南條氏のしぶとさを知れたことが良かった。最後の最後で西軍につかなければ……位置関係を考えると他の選択肢はなかったのかもしれない。
 解説にもあるように、特定の勢力に注目して地図を追いかけていく読み方が楽しい。応仁の乱勃発の初期状態から大阪冬の陣終結後の最終状態を予想できる人はいないはず。そもそも名前の残っている勢力が少ない。
 佐竹もすっかり場所が変わってしまっているし、南部と伊達と島津くらいか――よく見ると相良がいた!相良のしぶとさは本当に凄い。松浦と宗もいるな!!
 九州の勢力として島津と大友と龍造寺ばかりが目立っているが、この地図のおかげで伊東氏の勢力を見直した。

 著者の判断によって支配がしっかりしている大名ほど濃い色で塗られているのだが、そこはあまり真面目に受け取らない方がいい。単に「勝ち組」が持ち上げられているだけに近いと感じた。あと、森氏は赤穂で2万石じゃなかった?仙石氏もだが、取り潰し後に再興しているところまでフォローしていないみたいなので注意だ。さすがに数万石の大名は地図上に表現できないか。
 その辺りは承知しておくとして、無名の勢力に興味を覚える機会を提供してくれて、歴史物を読むときの助けになる。なかなか読み応えがあった。

カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図
カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図
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